確定拠出年金のメリットばかり強調するのは不公平なので

 

 確定拠出年金は優れた制度ですが、だからといって万能ではありません。デメリットもきちんと理解したうえで利用しないとあとで後悔するかもしれません。私なりに考えるデメリットを挙げたいと思います。

【デメリット1】運用の結果はすべて自己責任であること
 拠出した掛金は預金・投資信託・保険などの金融商品で運用することになります。元本保証のないリスク商品に投資をした場合、運用がうまくいかずに拠出額より年金給付額が少なくなってしまうリスクがあります。
 かといってすべてを元本保証のある商品に投資してしまうと、今の低金利が続く限り毎年発生する手数料すら賄うことは困難で、受給額は実質的に目減りするでしょう。さらに不幸にもインフレが起こった時には購買力はもっと減少してしまうことになります。
 運用結果がどのようになろうとも、だれを批判することも、だれかに助けを求めることもできないということだけは肝に銘じておかなければなりません。
  
【デメリット2】各種手数料や投資信託の信託報酬などのコストがかかる

 個人型の確定拠出年金に加入する場合は、口座開設時に数千円(金融機関により異なる)の手数料が発生します。また、拠出を始めてからも国民年金基金連合会、信託銀行、運営管理機関などに費用を支払う必要があります。支払期間が何十年にも及びますので月々数百円でも無視できない金額になります。 
 また、運用を投資信託で行う場合には信託報酬がかかります。報酬が安い投資信託の場合でも年0.2%、高い場合なら年2.0%にもなります。残高が100万円の場合だと年2000円~2万円というです。運用期間が数十年に及ぶ場合はとてつもない差になります。

 手数料が安くてサービスの良い金融機関選び、信託報酬が低く成績の良い投資信託を選べるかどうかが非常に重要なポイントになります。

【デメリット3】原則として60歳までは現金化できないこと
 税を優遇することにより自ら年金を準備してもらうことを目的して導入された制度ですので、簡単に現金化することができません。加入期間が3年以下の場合や資産残高が50万円未満の場合などを除いて脱退することができません。ですので、しっかりと60歳までの計画を立てたうえではじめないと大変なことになってしまいます。

確定拠出年金 : 脱退一時金として受け取れるのはどのような場合ですか? | 三菱東京UFJ銀行

 

 他にもまだいくつかデメリットがありますので次回に。