高齢者は75歳以上?!そんなの大きなお世話では?

 昨日、日本老年学会(そんな学会があるなんて知らなかった!)が、「高齢者」の定義を「体力的な面などからも75歳以上に引き上げるべきだ」とする提言をまとめたそうです。

 ニュースやネットで取り上げられているようですが、社会保障制度の見直しに向けた提言ではないそうですね。であれば、こんな提言は意味がないもの、はっきりいって大きなお世話だと私は思います。

 今の65歳の皆さんは、一世代前と比較すると驚くほど元気ですから一律に「高齢者」とレッテルを貼る必要はありません。健康状態や収入・資産、生きることへの意欲などは一人ひとり違うのですから、無理に定義する方がおかしいと思いませんか。

 年齢に関係なく働きたい人は働き、リタイアしたい人は自分の意志でリタイアすればよいのです。あわせて年金の受給開始年齢も自分で自由に選べるようにすべきでしょう。一人一人が自分の意志で選択できる柔軟な制度を整備することこそ、一億総活躍社会に向けた環境整備といえるでしょう。少なくとも高齢者の定義を見直したからといって何かが変わるわけではありません。

 否定はしていますが、ホンネは将来の年金受給年齢の引き上げに向けた環境整備の一環でしょう。こんな見え透いた提言をするよりは、「高齢者などという定義は存在しない」「自分の将来は自分できちんと考えて選択してください。それが可能な選択肢は用意します」と言ってくれた方が100倍、国民のためだと思います。

  多くの選択肢を持ち、自分で選択できるようになれば「高齢者=社会的弱者」のような誤った認識も薄れていくでしょう。働きたい人は何歳までも自分の能力に見合った収入を得て、働けない人は何歳(例えば60歳)からでも相応の社会保障を受られる、そんな社会の方が私は良いと思います。

 少なくともアーリーリタイアを目指す人、実行した人にとっては、自由に選べる選択肢が多い社会こそ、充実した人生を歩むために最もよい社会だと思います。