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自分だけは大丈夫、そんな声が聞こえ始めた不動産業界は、バブル・・・

不動産 時事ネタ

 経済誌のサイトでは昨年の後半あたりから不動産業界にバブルの匂いを感じ始めたという記事が出ていましたが、昨年末から大手一般紙でも話題になり始めました。

 昨日も毎日新聞(「バブル」警鐘 相続税対策で着工増)と日経新聞目立つ節税目的 空室増、バブル懸念も)に記事が出ていました。この元ネタは内閣府が発表したレポートです。

 このレポートと新聞記事を読んで、私は賃貸アパート・マンション関係は完全にバブルに入っていると確信しました。不動産バブルが起きるためには少なくとも3つの条件が必要だと考えています。

1.不動産関連業界の強欲

 ご存じのとおりマスコミを巻き込んで盛んに年金不安や相続税不安をあおっています。そして、不安になった人を対象に、平日の夜や週末には毎日どこかで無料の「不動産投資家向けセミナー」を開催しています。何社からセミナーを冷やかしましたが大手はともかく中堅クラスの営業のしつこさにはものすごいものがあります。(また別の機会に書こうと思いますが個人向けの投資物件は恐ろしいほど利益率が高いので彼らも必死です)

2.金融機関のモラルの低下

 金融機関は、かつて土地神話に頼りに不動産関連融資を増大させその後数十兆円の不良債権を抱えたことなどすっかり忘れ去ったようです。今や数千万円の小金持ちや年収400~500万円の若手サラリーマンであっても頭金なしで数千万単位のローンを組むことができます。不動産さえあれば、貸し手のリスク許容度なんてお構いなく、「もっと貸せますよ」と耳元でささやく姿には、もはやモラルのかけらすら感じられません。

3.根拠のない自信過剰

 先ほどの内閣府のレポートにも、空室率の増加などのリスクについて「自分の会社は大丈夫だけど・・・」という関係者のコメントが目につきます。また、先日話題にした内藤忍氏のブログにも「なぜアパートの空室率は35%なのに、都心中古ワンルームの空室率は1%以下なのか?」などと自信たっぷりの記事が出てきます。ただ残念なことになぜ自分だけが大丈夫なのかという理由は書かれていません。

 今、バブルの3つの条件は見事に満たれさています。だから、今から素人が近づくと非常に危険だと思います。古今東西いつの時代もバブルの餌食になるのは無知な素人投資家と愚かな金融機関と決まっています。人口が減少するこれからの時代に、素人が今から不動産投資やアパ・マン経営を始めても20~30年後に成功している人はおそらく100人に1人くらいでしょう。

 残念ながら、いつ、何をきっかけにバブルがはじけるのかは誰にもわかりません。おそらく今日、明日ではありませんし、数年先かもしれません。今、いえることは不動産投資に興味を持っている人は、バブルの歴史を学ばなければならないということです。そこには多くの教訓とバブル崩壊後に訪れる数少ないチャンスを見つけるヒントが隠されています。

 私は今、不動産バブルを検証した本を読み始めたところです。遠くない将来訪れるはずのチャンスを見逃さないために。