資産運用のこと、いったい誰に相談すればいいんだろう?

 私の場合、資産運用に関する自分の考え方が確立しています。と偉そうなことを言いましたが、まあ30年間も試行錯誤していれば誰でもできるようになるものです。

 信頼できるアドバイザーに出会っていればおそらく数年で自分に最適な運用方針を立てることができたことでしょう。もしそうならば、今頃、資産は現在の倍くらいになっていたはず。残念です。

 今、巷では自分にぴったりの資産運用方法(正確にはアセットアロケーション)を機械がアドバイスしてくれるというサービスが話題になっています。ロボットアドバイザーみたいな名前で呼ばれています。

 無料でアドバイスだけしてくれるものや有料で自分に代わって運用してくれるものがあります。いずれも、何問か質問に答えるとお勧めのプランをアドバイスしてくれます。やれフィンテックだ、AIだと先進の技術を駆使しているようなふれこみですが、現状では名ばかりで残念なサービスばかりといわざるを得ません。

 試しに3社ほどアドバイスを受けたのですが、まあひどいものでした。その中でA社の診断結果とアドバイスを紹介します。質問は合計8つです。

 

1.年齢     → 50歳
2.資産運用の目的を選択してください →  余剰資金の運用
3.年収   →   500~1000万円
4.お客様の投資経験を教えてください  → 10年以上
5.次の用語の中から、知っている用語の数を選択してください。→全部
  【用語】複利効果 / インフレ / 国際分散投資
6.もし、保有している資産が20%値下がりした場合、どのような対応を 取りますか?  → 積極的に追加投資する
7.(グラフ)A~Eの中から、ご自身の投資方針に合うものを選択してください  → (もっとも積極的なものを選択)
8.投資信託の積立投資を行う予定はありますか?  →  積立投資を行う

 

質問は以上です。さて、その結果は・・・・

分散投資(やや積極型)』
分散投資コース」は、国内外の様々な資産を投資対象とすることでリスクを分散することを目的としたコースです。リスク許容度4の「やや積極型」は、株式やリートの投資比率をやや高く、債券の投資比率をやや低く設定することで、収益性を積極的に追及することを目指すポートフォリオです。

 国内株式 14% 
 先進国株式 19% 
 新興国株式 9% 
 国内債券 8% 
 先進国債券 30% 
 新興国債券 5% 
 国内リート 5% 
 海外リート 5% 
 コモディティ 5%

 う~ん、とっても微妙です。積極的に運用という答えが出るように入力してみたのですが期待はずれでした。と言いたいところですが資産配分を見てみると、為替の影響を受ける資産70%弱ってどう考えてもリスクが高すぎますよ。それに極限まで低金利が進んだ現在に国内外の債券を43%も持てと・・・・。かなりリスキーと言わざるを得ませんね。

 だいたい、こんな8つの質問だけでは絶対に最適な運用なんて考えられませんよ。運用期間は何年を想定しているか、現金や持ち家・ローンの有無などの資産・負債状況を無視してますし、家族構成すら聞いてくれません。一番大切な「全資産のどれだけを投資に回すことができるのか」については何も教えてくれません。こんなサービスにメリットはありません。

 なお、ロボアドを信じて投資をしてどんな結果になろうとも、誰も責任はとってくれません(必ずどこかに小さな字で書いてあります)。それだけは肝に銘じておきましょう。

 続く