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えっ、それでも貯蓄型生命保険に入る?それでは早期リタイアは難しい・・・

 日本生命が学資保険や個人年金保険料などの予定利率を4月から引き下げると発表しました。それに伴い4月以降に新たに契約する保険料が引き上げられるとのこと。

日本生命保険は2日、学資保険や個人年金保険などの契約者に約束する利回り(予定利率)を4月に引き下げると発表した。現行の1.35%から0.85%に0.5ポイント引き下げ、過去最低水準となる。(中略)
金保険は30歳で契約した男性が60歳から年60万円を10年間受け取る場合、保険料は月1万5306円から546円(3.6%)増やす。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

 月額保険料は15,852円ですので30年で支払う総額は570万6千円です。一方で受け取る年金は600万円ですので30年で29万4千円増えることになります。ところで支払った保険料と同じ金額を10年物変動国債で運用したらいくらになるでしょうか。10年物変動国債の利率には下限があり0.5%です。仮に利率が30年間下限に張り付いたと仮定して計算すると約617万円になります。(ただし厳密な計算ではありません)

 年金保険の場合の利息が29万4千円に対して国債に投資すると46万4千円です(税引き前)。これは無視できない金額です。それでも保険がいいというのでしょうか?

 もはやどう考えても生命保険に貯蓄機能を期待する方が間違いです。(万一の時に保険として機能するということは否定しませんが別途掛け捨ての保険に入った方が安上がりです)。

 20年前までは保険商品で貯蓄するという方法もある程度有効でしたが、もうそんな古い常識は捨て去るべきです。ここ数年でNISAやiDeCoのような優遇税制が整備されれ、リスクはあるもののETFの一部のように長期投資家に有利な金融商品が生まれてきました。これらを有効に使いこなせれば早期リタイアも可能ですが、逆に古い常識にこだわっていれば早期リタイアどころか金銭的な不安のない老後を迎えることはほぼ無理でしょう。正しい知識を身に着け活用できるかどうかが、運命の分かれ道です。

 なお、(20~30年先を考え資産運用するなら株式投資が不可欠だと思いますが)絶対に投資なんて嫌だという人でも、iDeCoの活用だけは真剣に検討しましょう。収入、加入期間、加入している公的年金制度によって異なりますが、月2.3万円拠出できる30歳の方であれば、iDeCoを利用して元本保証の商品に30年積み立てるだけでも100~200万円も税金を安くできる可能性がありますから!

 繰り返しになりますが、早期リタイアを検討するのであれば、常識にとらわれずに常に正しくて新しい知識を仕入れて活用することを心がけてください。

 ※貯蓄型の保険を否定しているだけで、掛け捨て型の本来の保険(生命保険や損害保険)について否定するものではありません。念のため。