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それでも不動産投資は簡単にもうかるものだと思いますか?

不動産 年金 資産運用

 昨年の秋ごろから大手各紙が、節税目的のアパートの過剰供給と銀行の融資姿勢、個人と不動産会社が締結するサブリース契約トラブルについて問題提起を始めていました。そして、今日、朝日新聞がサブリースにまつわるトラブルの具体的な事例を記事にしました。そろそろ社会問題化させようということでしょうか。


 この記事を読んで一番憤りを感じる点は、レオパレス側が自分の非を認めずに論点をすり替えているところです。

 男性側は「30年間賃料は固定と説明を受けた」 「会社がつぶれるかもしれないといわれやむなく賃料減額に応じた。経営危機が去ったのだから元の賃料に戻せ」と主張しています。

 対して、レオパレス側は「当物件は近隣の相場と比較しても妥当な家賃と考えている。裁判所の調停による解決を目指したが、先方が取り下げた」と主張しているそうです。男性側は営業担当者の説明を問題にしているのに対し、会社側はその点を無視し、現在の市況の話を持ち出し、論点をすりかえ、さらに先方が調停を取り下げたと男性側が悪いかのような主張をしています。

 この男性は現在80歳とのことですので70代前半に契約をしたようです。賃料を30年契約と口頭で約束した営業担当者は、どうせ30年後は自分も会社にいないし、契約者も生きているかどうか怪しいので、契約さえしてしまえば後のことはしらないという姿勢だったのでしょう。不動産業界の悪しき伝統は今も健在なようです。

 もちろん、天下の朝日新聞社さまの記事ですので、このまま鵜呑みにはできません。レオパレス社にも言い分はあるでしょう。でも全国で100名以上が提訴予定とのことですし、不動産業界のお行儀の悪さから考えれば記事の内容は信ぴょう性が高そうに思えます。

 不動産投資に少しでも興味を持った素人投資家はこの記事の意味をよく考えた方がいいと思います。素人投資家だと思われると徹底的にカモにされるのが不動産投資業界の常態です。こんな連中の口車に乗ってうっかり契約したら将来の安心どころか将来のトラブルの種を増やすだけだということを肝に銘じておきましょう。

 

 さて、不動産投資業界への風当たりが強まりつつある中、自著の宣伝を兼ねて、いまだに中古ワンルームマンション投資をあおるこんな困ったチャンもいらっしゃいます。

 

 こちらの記事の方も突っ込みどころ満載ですのでまた今度記事にしたいと思います。

 

 誤解のないように書いておきますが、私は不動産投資のすべてが悪いとは思っていません。分散投資という観点からは意味があると考えています。ただ、不動産投資は非常に難しいので、企業経営そのものだと自覚して、不動産マーケット、法律、会計、税務、アセットマネジメントとの何たるかを理解したうえで、タイミングを間違わずに投資しなければほぼ確実に損をすると思っています。

 素人が、知識のないまま楽して儲かる的な発想で投資をすると確実に失敗し、多額の損失を被るのでやめた方がよいといいたいだけなのです。