早期リタイアのためには情報を斜めに見ることが大切


 あまりほめられたことではないと自分でもわかっているのですが、どうしても私のブログは批判的な内容が多くなってしまいます。でもマスコミが報じる記事やネットに溢れる情報のほとんどが間違った有害なものなので仕方がありません。まあ、私の性格がひねくれているということも一因ではありますが。

 さて、そんな私を刺激してくれる素晴らしい記事がまた掲載されたようです。最近は内藤氏の勧める不動産投資にばかり噛みついていましたが、今日は天下の日経様の記事に噛みついてみましょう。

 

 私が断言しましょう、コツコツ投資は報われます!!

 (コツコツ投資は)我慢すれば報われるという理屈だ。規律のある積み立てで時間分散を進めれば、バブル期前後から投資を始めていても、収支はプラスになるという。しかし、ここで問いたい。(中略)バブル崩壊リーマンショック時の株価急落に動じず、突然の出費で投資資金を切り崩すこともない。雨にも風にも負けず辛抱強く一定の投資を続ける。そんな宮沢賢治のような個人投資家を私は知らない。

 ここに居ますよ。平成元年の日経株価最高値の年から雨の日も風の日も25年以上買い続けて40代で早期リタイアライフに入った人間が。そして同じような投資家は日本中にたくさんいるんですよ。

 あなたが知らないから世の中にいないなんて、自分の取材不足を棚に上げて間違ったことを言わないでいただきたい。

 

 こんな人が書いた記事ですので、突っ込みどころ満載なわけですが、いくつか書いておきたいと思います。

疑問1 今の株価は買いか? への疑問

日米共に企業業績は好調であるが、米トランプ大統領の政権運用に不透明感が強く、不安材料も少なくない。指標面で見ても、日経平均の予想PER(株価収益率)は16倍とアベノミクス相場前の12倍台から上昇しており、株価は十二分に企業業績と将来成長性を織り込んでいる水準と見ることも出来る。

 どんなに順風満帆な人生にも不安があるように、古今東西、どんなに経済環境・投資環境がよくても不安材料がない時なんてありません(唯一の例外がバブルの真っただ中にいるとき)。また、予想PERがアベノミクス相場前より高いことも理由に挙げてますが、そもそもアベノミクス前が民主党政権のおかげで経済環境が最悪だったことをお忘れなのでしょうか?

 そもそも歴史的にはPERは15倍前後が平均と言われています。今が高いではなく、あのころが低すぎたという見方もできるるのです。もし今が高いというなら「12倍と16倍を比較すれば、16倍が高い」なんて幼稚な言い方をしないで、きちんと論理的に根拠をあげて説明してもらいたいものです。

 

 この記事、天下の東京大学を卒業し、天下の日経新聞で「証券部で主に金融マーケットや企業財務を取材」し、おまけに「ファイナンシャルプランナーの資格も持つ」方が書かれたそうです。空いた口がふさがらず、”頭痛が痛く”なってしまいます。

 「他人の言うことは信用せずに、常に斜めから見る習慣を身に着けるしかない」ということを再認識させてくれる素晴らしい記事を掲載した日経ビジネスさまに感謝しつつ、次回に続く。。。