次に危ないのは株式投資型クラウドファンディングか?

 

  クラウドファンディングとは新規・成長企業などの事業者と資金提供者をインターネット経由で結び付け、多数の資金提供者から少額ずつ資金を集める仕組みのことです。

 「寄付型」「購入型」「投資型」の3形態があり、資金の出し手がリターンを期待して資金を提供する「投資型」は、さらに「融資型」「株式型」「ファンド型」の3つに細分化されます。

 新しい仕組みであるためまだまだ規制や監督が不十分なこともあり、お行儀の悪い者や不届き者たちが紛れ込んでいるというのが現状です。先日問題が発覚した「みんなのクレジット」はこのなかの「融資型」に該当します。

 

 ところで、「投資型」クラウドファンディングを扱うには、金商法上の第一種金融商品取引業者の登録が必要になります。実はこいつが曲者で、金融商品取引業者と聞くと法律に基づいて登録されていることや野村証券のような大手も金融商品取引業者であることなどから、なんとなく信用できる業者のような気になってしまいがちです。

 でも、許認可ではなく登録なのです。決して国が厳密な審査をして「お墨付き」を与えているわけではありません。ちなみに「みんなのクレジット」も立派な金融商品取引業者(第二種)でしたし、「MRIインターナショナル」などの詐欺事件も金融商品取引業者でした。決して信用できるようなものではありません。

 

 融資型は今回ケチがつきましたので、今後は株式型が狙われるのでないかと心配しています。今でも、未公開株式投資の詐欺事件は多発していますが、今は電話による強引な勧誘が大半です。今後、彼らがネットにしてシフトしてくるような気がします。

 ネットですから立派そうなサイトを作り架空の実績をアピールすることは簡単ですし、金融商品取引業者の登録をしておけば国のお墨付きがあると勘違いさせることも簡単です。ステマやSNSで拡散し、意識高い系の若者や素人投資家を狙うことも難しくはないでしょう。

 「フィンテックを利用した新しい投資の仕組み」や「将来性のある会社をみんなで応援する」という言葉は耳触りが良いかもしれませんが、わなを仕掛ける人間にとっても好都合であるということを忘れないようにしましょう。

 なお、日本証券業協会によれば、株式投資クラウドファンディングには以下のようなリスクがあると書かれています。

株式投資クラウドファンディングにより資金を調達しようとする会社(以下、会社といいます。)の多くは、上場会社と違って有価証券報告書を公表していません
・会社の多くは、上場会社のように公認会計士又は監査法人による会計監査を受けていません
株式投資クラウドファンディングにより購入する株式は、好きなときに売却することや好きなときに追加で買うことはできません

 これを読めば超ハイリスクであることは明白です。さらに株式ですから当然元本保証もありませんし、何年後上場できるかも、そもそも上場できるかすらわからないのです。(200万社の法人のうち、上場している法人が3数百社しかないことをお忘れなく)

 

 ご自身で起業した経験のある人や投資したお金がゼロになっても笑っていられる資産家、宝くじの代わりだと割り切れるギンンブラー以外は決して近づかない方がよいでしょう。(確実に)超ハイリスクで、(運が良ければ)超ハイリターンという投資法であることをお忘れなく。