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次のバブル候補はやはりこの3兄弟か

 首都圏のタワーマンションや中古ワンルームマンションの価格が頭打ちになってきたという記事を頻繁に見かけるようになりました。私の住んでいる市では価格はまだ上昇傾向ですが、数%の上昇率ですし、あちこちでマンション建築が続いていますのでそろそろ需給が崩れて価格上昇も一服するような気がします。

 残るは賃貸用アパート投資ですが、相続税対策をしないといけない土地持ち富裕層はもともと数が限られていますし、金融庁から金融機関の融資姿勢に対して強い牽制球が投げられているのでそろそろピークは過ぎるでしょう。

 今回の不動産投資に絡んだ人は、都市部の富裕層、地方の土地持ち高齢者、意識高い系サラリーマンあたりまでなので、心配したほど大きなバブルにはならなかったような気がします。一般のサラリーマンや自営の方は他人事として冷めた目で見ていますし、金融機関もかつてのバブル期ほどにはイケイケではありません。また、地上げ屋の暗躍や土地を巡る殺人・傷害のような物騒な事件もほとんどニュースになってません。極めて局地的なプチバブルだったと私は思っています。

 

 トランプショックで世界恐慌になるとか、首都圏直下型地震が起きるとか、日本の主要都市にミサイルが落下するようなことでもないかぎり、不動産価格が半分以下になるような大暴落は起きないでしょう。


 その一方で株式投資の世界ではちょっと危険な香りが漂い始めた気がします。キーワードはAI、IoT、FINTECHです。

 今の状況を見ていると、何となく1999~2001年ごろのITバブル、ネットバブルの頃に似てきたような気がしてならないのです。

 バブルの第1条件は「投資する多くの人を強く惹きつける新しいストーリーがある」ことです。「詳しいことはよくわからないけど、世界を変える・歴史を変えるすごい技術が生まれ普及しつつある」と感じている人が増えています。若い人だけではなくてIT系のことに疎いはずの高齢者の方の中にも興味を示す人が多いらしく、AIなどをテーマにした投資信託がものすごい勢いで売れているそうです。

 バブルの第2条件は「お金で余っていること」です。ご存じのとおり、日本はお金を刷りまくっているので市中にも銀行にもお金があふれかえっています。何かをきっかけにみんなが一斉に同じ方向に走り出す日本人の本能に火がつく下地はすでにできあがっています。

 

 まだバブルが始まっていると断言はできませんが、可能性は高まっていると思います。前回のITバブルから20年近く経ち、ほとぼりも十分に冷めていますし、バブルを知らない人も増えています。バブルで一山当てたいと思う人がいてもおかしくはありません。

 でも、歴史は繰り返します。「山高ければ谷深し」という格言が相場の世界にあるように、大きなバブルが発生すればそれだけ、バブルの後始末も大変になります。「AI」、「IoT」、「FINTECH」の3兄弟という言葉が、マスコミ、ネット、街にあふれかえり、投資に縁のなかった人までが投資を始めたという話をするようになったら、どうかご注意ください。