地方都市にまで不動産プチバブルの波

 毎日、たくさんのチラシが郵便受けに届きます。で、ほとんどは不動産系のちらし。大手から地場の不動産屋まで、これでもかといわんばかりに新築・中古の戸建・マンション・投資用アパートなどのチラシを投げ込んでくれます。さらに最近は買取業者のチラシまで頻繁に目にするようになりました(なんて生産性の悪い営業活動でしょう)。

 今の場所に引っ越してきた2年前と比較するとチラシの数はおそらく2倍以上になっています。それだけ不動産取引が活発に行われているということでしょう。

 

 昨年、我が家の近くで分譲された駅直結のマンションが即日完売して地元ではちょっとした話題になっていたのですが、そのうちの3部屋が未入居のまま売りに出されていました(もちろん、分譲時よりも高い価格で)。投資用に購入していたようです。

 また、昨日ポストに届いた新築分譲マンションも、駅から徒歩10分にも関わらず75平米で4800万円とこの辺りの相場からかけ離れた驚くような価格設定になっていまし、ビジネス街に隣接するタワーマンションには億ションが誕生していました。いよいよ、地方都市にまで不動産プチバブルが訪れようとしていると思って間違いありません。

 

 東京の不動産価格が頭打ちになったので投資用の資金が地方都市にまで流れてきたのでしょう。65平米の3LDKが5000~7000万円という東京通勤圏のマンション価格を見慣れてしまうと、80平米前後で3000~4000万円という価格は割安、というより激安に見えてしまうのかもしれません。

 このエリアの世帯数や人口が急増したわけでもありませんし、世間の収入が増えたわけでもありません。ローンの金利は少し低下しましたが、それでも2年前と比較しても0.5%も下がっていないでしょう。にもかかわらずなぜこんなに取引が活発になり価格が上がるのか、不思議です。投資というよりは短期売買目的の投機なのでしょう。

 

 投機はババ抜きです。最後には必ず誰かがババをつかまされゲームオーバーになります。昭和後半から今まで、何度か不動産バブルが訪れ弾けましたが、いつも東京から始まり、三大都市圏、100万人都市へと拡大していきました。そして地方都市で不動産価格が急上昇して1、2年のうちに何かをきっかけにして突然終焉を迎えました。おそらく今回も同じ道をたどることでしょう。

 過去は業者に一部の富裕層の個人投資家が加わった狭い世界でのババ抜きでしたが、今回は業者がセミナーでおびき寄せたサラリーマンを中心とした中間層の個人投資家までこのババ抜きに参加しています。過去の不動産バブル崩壊の恐ろしさを知らない彼らがおそらく今回はババを引くことになるでしょう。

 

 不動産に投資してしまった人も今投資を考えている人も、一度「不動産投資市場の研究」という書籍を読んでみてはいかがでしょうか。もしかしたらババ抜きから逃れられるヒントが得られるかもしれません。

 

※私は「不動産投資市場の研究」の著者とは一切利害関係もありませんし、アフィリエイトでもありません。念のため。