【危険】株主優待投資は止めた方がいいと思う理由

 株式投資に関する記事の定番の一つに株主優待銘柄の紹介があります。マネー雑誌には毎月必ず特集記事が載ってますし、一般の週刊誌などでもお得な優待銘柄の紹介や株主優待投資家のコメントなどを見かけます。いまだに鉄板ネタのようですね。

 

 そんな一見魅力的な株主優待投資ですが、資産形成のために投資をするのであれば止めておくべだと私は思います。実は株主優待投資には大きなリスクがいくつも潜んでいます。でも、残念なことにマネー雑誌などでは不都合な事実についてはあまり詳しく紹介することはありません。

 

 「自分が購入する時にはすでに割高になってしまっている」「株主優待が不意に改悪された場合、株価が急落することがある」「特定の業種に偏ってしまう」「出来の悪い経営者がいつまでも居座ってしまう」というリスクについては以前に書いた記憶がありますが、これだけではありません。それは「優待欲しさに売却すべきタイミングを逃す可能性がある」ことと「優待欲しさに買ってはいけない株を買ってしまう可能性がある」ことです。

 

 私の失敗談を紹介したいと思います。まずは「優待欲しさに売却すべきタイミングを逃す」です。2003年の話ですが、私はあるマイナーな小売株を見つけ、50万円で購入しました。その後、業績は向上し、知名度の向上も加わり一時株価は250万円まで上昇したのです。本来であれば、PERが100倍近いので売却すべきタイミングでしたが、あと一回だけ株主優待を貰ってから売ろうとスケベ心を出したことが裏目に出てしまいました。わずか2か月ほどの間に株価が250万円が150万円まで下がってしまったのです。わずか1万円程度の優待券のために100万円も儲けそこなったのです!

 話はそこで終わりません。さらに愚かなことに「業績が右上がりなのに短期間に4割も値下がりするのはおかしい。もう少し保有しておこう」と売却を先延ばししてしまったのです。結局、その後も2年間株価は下がり続け、結局最後には60万円で売るハメになってしまいました。

 

 もう一つの話は「優待欲しさに買ってはいけない株を買ってしまう」です。こちらは1999年のことです。会社の近くに「ジーンズメイト」と「ユニクロ」がオープンしどちらも繁盛していました。この時、ファーストリテイリング(ユニクロ)はすでに株価が上昇し割高で、かつ配当も少なく株主優待もありませんでした。一方のジーンズメイトは株価が割安に放置され、総合利回り(配当+株主優待)は6%を超えていました。

 私はどちらの店もよく利用していましたが、まともに企業分析をせずに優待の有無でジーンズメイトを購入してしまいました。その結果、ジーンズメイトファーストリテイリングなどに押され業績は低迷、株価は当時の1/5以下に暴落しました。逆にファーストリテイリングは業績を伸ばし株価は10倍以上になっています。結局、私はジーンズメイト株主優待が廃止になった時点で売却し、投資額は半減してしまいました。

 今思えば、社長の将来構想や経営戦略をよく調べ、店舗の定点観測をしていればファーストリテイリングの方が将来性があると判断できたと思うのですが、当時の私はまだそんな簡単なことすらできないレベルだったのです。

 

 株主優待投資が悪だとは思いませんし、趣味の範囲で楽しむのは良いことだと思いますが、資産形成のために投資をするのであれば株主優待投資は止めた方が良いと思います。以上、「経験者は語る」でした。