自らの失敗談を包み隠さず公開する人は信頼できる

 【L】米国株投資実践日記を書かれているエルさんが「投資を開始して27年。日本株投資での失敗談」という記事を投稿されています。長く株式投資を続けている方であればだれもが一度は通る道ですね。


 私も1989年から1997年くらいまで短期売買を手掛け野村證券に手数料を、国に所得税を払い続けておりました。合計すると高級車一台分にはなるでしょう。
 また、投資先が経営破たんしたこともあります。銀行を国が潰すはずはないと長銀保有し続け、紙屑にこそなりませんでしたが、買値の1/10以下になりました。半年タダ働き程度の損失だったと思います。
 私はリーマンショックだけではなく、バブル崩壊、平成の金融恐慌、ITバブルすべてに巻き込まれています。特にITバブルの時は車一台分儲けてマンション一室分吹っ飛ぶような派手なことをやらかしていました。

 

 これだけだとエルさんの二番煎じなので、私の失敗談も二つ付け加えたいと思います。

 一つ目は「酔っ払って誤発注」です。程よく値上がりした株を売却する予定でしたが、間違って「買い」で発注してしまいました。翌日の夜、約定の内容を確認し売ったはずの株が2000株に倍増していることで気が付きました。あわてて、2000株の売り注文を出したところ、翌日運悪く業績下方修正の記事が日経新聞に出たせいでまさかの2日連続ストップ安。利益確定のはずが損をするというまさかの結末を迎えました。
 その数年後、今度はFXでドルを10万通貨買うところを100万通貨買ってしまい肝を冷やしてしまったことも告白しておきます。こちらは数十万円程度の"授業料"で済みました。

教訓:ネットでの発注はシラフのときに限る。

 

 もう一つは、「信用取引の保証金が足りず、急遽午後から会社を休み金策に走った」です。今は仕組みが変わりましたが、2013年ごろまで「新規建をして、同じ日に建玉返済を行った信用取引の保証金は、当日中に他の信用取引には使えない」というルールがありました。つまり、同一の保証金を使って、買って売ってまた買うというような回転売買ができなかったのです。
 それを忘れていた私は、ネット証券から電話に青ざめ、急遽体調不良を理由に会社を休みました(ちなみに焦っていた私の顔は本当に顔面蒼白だったらしく、上司や同僚から早く医者に行った方がいいと心配されてしまいました)。
 幸いなことに複数の銀行を回って預金をかき集めて事なきを得ましたが、もし足りなければサラ金デビューしていたかもしれません。

 

教訓:サラリーマン投資家は信用取引なんてするもんじゃない。

 


 とまあ、こんな感じです。何の自慢にもなりませんが、そんな経験から教訓を得て30年近く株式市場で生き続けています。

 長く投資をすれば誰しも失敗を経験するものです。でも中には避けられる失敗もあります。今回紹介させていただいたような失敗は絶対に避けられるものですから、私を悪いお手本にしてもらえればと思います。

 

 ちょうちん記事や儲かった話ばかり書いている、百害あって一利なしの自称専門家よりも、エルさんのように自らの失敗談を包み隠さず公開する個人投資家の方がはるかに信用できると思います。