アーリーリタイアは「もったいない」のか?

 すでにアーリーリタイアを実践されているNightWalkerさんが『アーリーリタイアするって、「もったいない」の?』という記事を書かれています。

 アーリーリタイアしたという話で出て来るひと言の一つが、「えー、もったいない」です。
 なんで、もったいないのか?というと、「ステータスを失う」、「その後の収入を失う」、この2つの観点からです。

 まずステータスについてもったいないのかどうかを考えてみます。ステータスといわれても私にはいまひとつピンとこない言葉ですが、一般的な意味では「高い社会的地位」みたいな感じでしょうか。こんなものは私には必要ないというか、百害あって一利なしの不要なものです。


 高いステータスがあると友人や同僚、ご近所から「すごいですねぇ~」と(表面的に)褒めてもらえるかもしれませんが、一方で一定数の人間からは妬まれたり、陰で悪口を言われたり否定的な感情を持たれかねません。私の25年のサラリーマン生活の中では、必ずそういう人種が一定数(しかも少なくない)存在しました。だからステータスなんてない方が気楽です。


 それにステータスを自慢する人ほど退職した途端、「虎の威」がなくなり単なるキツネになり下がってしまいます。それまでチヤホヤしてくれていた人たちが周囲からいなくなってしまい、寂しい余生を過ごしている人も少なくありません。このタイプの人たち、大企業の部長みたいな人にとても多いですが、見ていて本当に哀れです。そんな人に魅力は感じないですよね。


 また昨今のようにコンプライアンスうんぬんが過剰なほどにうるさくなるとステータスの高い人は大変です。ちょっぴりエッチな店にも行ったり(笑)、浮気したり、羽目を外して遊ぶこともできず何かと不自由に違いありません。やってる人も多いですが、トラぶった時の代償が大きすぎます。(チクられて会社を辞めざるを得なかった超有名上場企業の取締役を私は知ってますので)

 ローンを組む時などに多少不便ですし、ステータスのない人を見下す愚かな人々の言動にカチンとくることもなくはないですが、まあその程度です。

 

 次に収入です。48歳で退職すると65歳まで勤め続けた人と比較すると生涯収入は1億円以上少なくなります。だから通帳の残高を眺めてニヤニヤしたい人からみるとまさしく「もったいない」でしょう。

 でも、過剰なお金はトラブルのもとですし、自由な時間を楽しみ資産も借金もない状態でゼロで生涯を終えることが最高の成功だと考えていますので、もったいないという発想はまったくありません。

 それよりも心身ともに健康な時間を仕事のために浪費する方が100倍もったいないと思います。収入を失うことがもったいないと考える人は死ぬまで働くしかありませんよ。私はそんな生き方はごめんです。

 

 ステータスと収入を失うことをもったいないと考える人は、子供の頃から「いい学校に入って、いい大学を出て、いい会社に勤めて、いいお給料をもらうと幸せな人生を歩める」と洗脳されて育ってきた人たちではないかと思います。

 実は私の親がこのような考え方の人でしたので、洗脳された兄はまさにこのような人生を歩んでいます。ですので、私が48歳で会社を希望退職すると伝えたときに親も兄も口には出さなかったものの「えー、もったいない」という顔をしておりました。

 

 身内ですら「もったいない」と思うのですから、周囲からもったいないと言われるのは早期リタイアの宿命みたいなものですね。