アラフィフにはついていけないフィンテック

 以前「フィンテックがらみは、金融機関の儲けの手段に使われるから私は近づきません」みたいなことを書きました。


 それからわずか2、3か月しか経っていませんが、ビットコインをはじめとする仮想通貨が投機手段として大ブレイクし、乱高下を繰り返す巨大カジノと化しました。またVALUやCASHなど新しい仕組みが開発されさっそく炎上騒ぎを引き起こしています。さらにはICOという新しい仮想通貨の上場を巡り詐欺が横行したり、突然中国が規制を始めたりと、もう50代のおじさんにはとてもついていくことができないスピードで大きな変化が訪れています。

 

 最近の状況を見ていると、金融機関がコンプライアンスを守りながらどうやって儲けの手段にしようか試行錯誤を繰り返している間に、正統派からうさん臭いベンチャー企業まで、さらには詐欺師や山っ気のある個人が法や規制の壁を乗り越えて一山当ててやろうと、一気に主役に躍り出てきたような気がします。

 

 これっていつか来た道のように思えてなりません。それは1999年から2000年ごろにおこったITバブルです。あのときもネットを使った画期的なサービスを提供すると称して有象無象のネットベンチャーが生まれ、たくさんの投資家のお金を扱いあげました。

 その後の結果はみなさんご存じのとおりです。グーグルやアマゾンは成功をおさめ、世の中に革命をおこしましたが、99%の企業が朝露のごとくはかなく消え去りました。投資として成功した人はごく一部でほとんどの投資家は敗者となりました。また浅しい詐欺に引っかかってすべてを失った人も少なくありません。

 

 今回のフィンテック騒動にも1999年ごろの熱気と胡散臭さに近いように思います。これから大きなバブルが形成され、はじけることでしょう。そしてその荒波を乗り越えた少数の企業やサービスが第二のグーグル、アマゾンとなり世の中を大きく変えていくのかもしれません。

 新しいサービスが革命を起こし世の中を変えていくことは素晴らしいことです。画期的なサービスやベンキャー企業に投資をすれば莫大なリターンを得られるかもしれない、そんな夢を見ることは楽しいものです。でもそのチャンスを生かして投資を成功されることはプロでも困難なことだということをITバブルは教えてくれました。

 

 ビットコイン長者が羨ましくないといえばウソになります。でも、私の考えは変わりません。「ファースペンギンにならない。でもラストヘンギンにもならない。」

 法律も整備され、利用者のリテラシーも向上し、多くの偽物企業が淘汰されるのを待ってから投資をしたり、サービスを利用しても遅くはないと私は思っています。

 もちろんチャレンジャーや冒険家のみなさんが最先端のフィンテックサービスを利用したり、投資することは否定しません。でも大損したり、犯罪に巻き込まれる可能性が少なくないことだけは肝に銘じて、自分で責任が負える範囲で楽しんでください。

 

 自分に理解できないことには無理して手を出さず、ゆっくりと新しい時代の恩恵だけを受ければよいと私は思います。