株主総会は被害者集会???

 やはり、タイトルって大事ですね。思わず吹き出し、そのままクリックしてしまいました。


 まさに「あるある」ですね。特に、BtoC企業の株主総会や個人株主向け説明会ではダチョウ倶楽部並みのお約束ネタです(「●●監督の采配が納得できない」「●●店の店員の態度が悪い」「株主優待がしょぼいので何とかしろ」とか、延々と文句を言っている途中で自分でも何がいいたいのかわからなくなる人の類)。

 こんな質問が延々と続く会に出席してしまった時には、ああこんな会社をなぜ選んだのかと自己嫌悪に陥ってしまいます。

 

 その他大勢の出席者の時間を無駄にするこのような株主を許せないと批判することは簡単ですが、一方でいい面もあります(と、超前向きに考えないとやってられません)。何がいい面なのかといいますと、自分が投資している会社の会社の経営者としての資質がわかるということです。

 

 一つには社長が年に一度まじめに自分の会社を隅々まで知ろうと(少しは)努力すること、もう一つは会の運営能力の有無がわかるということです。

 

 記事にもあるように、規模の大きな会社であれば数十~数百ページにも及ぶ想定問答集を作ることも珍しくありません。その全部とは言いませんが、かなりの部分に目を通しますので、普段は部下からの報告を聞き流すだけのダメ社長も少しは社内外で起きていることを勉強してくれます。(それでもダメ社長はダメなままなことも多いですが。。。)

 

 また総会をまともに運営できない社長は、おそらく社内でも組織運営などロクにできていないはずです。例えば、ソフトバンクファストリテイリングでこのような質問が出たら、社長はジョークも交え質問者の機嫌を損ねることなくうまく質問をいなすでしょう。そして延々とこのような質問が続くことがないよううまく議事運営をしていきます。

 一方、ダメ社長は中途半端に回答したり、他の役員に丸投げして、質問者や他の株主からのつまらぬ質問を誘発したり、不興を買ったりします。ふだんから経営者としての仕事をしていないことは一目瞭然になります。

 

 私の目には、こんな経営者の会社だからこんな株主がストレスを発散させるために集まるのだと映るのですが、中にはまともな会社なのに変な株主に好かれて困っている会社もあるでしょう。そんな会社に、つまらぬ質問しかしない株主を排除するよい方法を一つ提案したいと思います。

 このような歪んだ"物言う個人株主"は、カネのかからない暇つぶし&ストレス発散のために株主総会に来ているだけですから、株主優待株主総会のお土産を廃止してはいかがでしょうか。そうすれば大半の文句を言いたい人はお客様窓口のフリーダイヤルに流れるでしょう。

 それでも総会に来る困った人たちは、「私の経験から言うと・・」と上から目線になる御老体、「女性の役員が少ないのはなぜかしら・・」調の質問する自分に酔うインテリ風勘違いマダム、在籍時代の恨みを晴らしにくるOBくらいになるでしょう。この人たちの質問パターンや意図は単純ですから、対処も簡単なはずです。

 

 被害者集会化している総会に悩む経営者のみなさまには、そんな株主を呼び込んでいるのは自社の経営に問題があるからだ、ということに早く気付いてほしいと切に願います。

 

 ※女性役員を否定しているわけではありません。念のため。