お金は人を変え、お金の奴隷にしてしまう

 

 誰しもお金持ちになりたいという願望を持っていると思います。私もそう思っています。ところが皮肉なもので運よく大金を手にしても多くの人が以前より苦労したり心配事が増えるそうです。

 

 宝くじに当たったら気が大きくなってどんどん使ってしまい結局あっという間に元に戻ってしまったとか、顔の知らないような親戚や友人が急に増えたとか、怪しい団体から執拗に寄付を求められるようになったという話も耳にします。

 また、数百万円から数千万円の遺産のために親族間で争いが起こり、兄弟や親せきと縁を切ったという話も絶えません。実際に、私の父も母も"争続"に巻き込まれて骨肉の争いを経験しています。

 

 結論:お金をたくさん稼いで貯めても幸せになれるとは限らない

 

 お金を貯めて幸せになれるのは「お金と友達になれる人」だけなんですね。きっとそういう人たちはお金との正しい付き合い方をマスターしている人です。名著「となりの億万長者」に出てくるような市井のお金持ちのみなさんはきっとこのタイプなんでしょう。

 

 現実には「お金の奴隷になってしまう人」の方がおおいんでしょうね。お金との付き合いを知らない人が突然大金を手にしたり、手にするチャンスに遭遇すると人が変わってしまうことがあります。

 いつの間にか、お金の亡者のようになってしまい、お金を稼ぐためなら手段を選ばず、平気で人を裏切ったりダマしたりするようになってしまいます。ついには、人相まで変わってくる人もいます。残念ながらそういう人を一人知っています(もちろん付き合いはなくなりました)。

 

 ここ数年世の中にお金が溢れ返っているため、株・FX・不動産投資・仮想通貨なの投機に手を出して、運よく大成功した人(いわゆる「億り人」)が増えているようです。

 マネー雑誌にはそのような人の紹介記事が溢れていますし、また彼ら自身が本を出版したりセミナーを開催したりもしています。中には、有料セミナーを開いたり、情報商材を売ったりする人たちもいます。 周囲からチヤホヤされ、また銀行の残高が増えていくことで感覚がおかしくなっていくのでしょうね。いつの間にかお金の支配された奴隷となり、お金の亡者へとなっていくのでしょう。彼らを見ていると確かに投機で儲けた成功者なのでしょうが、豊かで幸せに囲まれた人生の成功者には見えません。

 

 やはり、お金を貯め殖やす努力をする前に、お金との付き合い方をマスターした方が良いのでしょう。

 

 私にとっては「となりの億万長者」や本多静六氏の「私の財産告白」が、お金との付き合い方を知るうえでよいお手本になりました。また行動経済学や神経経済学の入門書なども、間違ったお金の使い方をしないための役に立ちました。

 早期リタイアを目指す人だけでなく、世間の年金不安や将来不安情報に煽られているすべての人にとって役立つものだと思います。時間を見つけて手に取ってみてはいかがでしょうか。