不動産投資家と株式投資家の違いについて

 セミナーや勉強会に参加するようになりたくさんの投資家の方と知り合4うことができました。肉食系の若手サラリーマン大家さんからすでに経済的自由を手に入れた株式投資家まで、いろいろなタイプの方がいらっしゃいます。

 

 中には意気投合し、連絡先を交換し定期的に会う飲み友達もいます。また、あまりにも考え方が違うとか性格的にあわないという理由で名刺交換もせずにその場限りという人もいます。

 ただ、一度限りの人であっても発想の違いや投資リスクとの向き合い方など、多くの気づきを与えてくれますので、学ぶという観点から非常にありがたい存在です(一部、酒癖の悪い人を除く)。

 

 職業も年齢も投資しスタイルも違うさまざまな投資家の方と交流するようになって、いくつか気づいたことがあります。不動産投資家と株式投資家では結構考え方が違いのです。

 

 一番の違いは、借入金に対する意識です。株式投資家は、長期投資に借り入れ(信用取引)は厳禁と考える人が大半です。逆に不動産投資家は、いかに上手に借入金を活用するかを考えています。現金買いしかしない方は皆無でしょう。投資対象が最低数百万円と高額になるので当然と言えば当然かもしれません。同じ投資家なのに借入金に対する姿勢が正反対なのはなかなか興味深いところです。

 

 次に人とのつながりについてです。短期勝負のトレーダー以外の株式投資家は一人で黙々と投資する人や仲間ができてもたまに飲みに行くくらいの軽い付き合いを好む人が多い気がします。

 一方、不動産投資家は一度仲良くなると、普段から連絡を取り合って情報交換をしている人も多いそうです。不動産投資家は金融機関、管理会社、仲介会社、内装工事会社、入居者など人との付き合いが不可欠なので、お互いに情報交換し、ノウハウを共有しているのでしょう。

 

 

 投資対象の異なるいろいろなタイプの方と話をさせていただいて私なりに気づいたことを書いてみたいと思います。

 不動産投資で長期間にわたり成功している方は、投資家というよりも事業家タイプの方ばかりです。事業ですから次から次へと課題が現れ、またリスクにさらされますが、それらを解決することを楽しめる人が成功を収めています。業者に丸投げしてチャリンチャリとお金が入ってくるなんて勘違いしている人は皆無です。

 

  株式投資の世界ではインデックスファンドの積立投資を利用して運用はプロにお任せという投資方法で成功している人は存在します(有名なインデックス投資ブロガーさんたち)。

 でも、不動産投資で(意識高い系のセミナーで紹介されるような)すべてプロにお任せで成功した人は聞いたことがありません(知り合った不動産投資家の皆さんも異口同音にそんなの業者と金融機関に生かさず殺さずで栄養を吸い取られ続けるだけだと断言されています)。

 

 不動産投資はサラリーマンが片手間に副業として行うにはかなりハードルが高いということがよく理解できました。資産形成が主な目的であれば、NISAやiDeCoをうまく活用して長期投資に徹することが一番成功率が高いと思います。

 

 どちらの投資が正解というわけではありません。自分の性格や投資に割ける時間、事業家としての向き不向きなどを知って、より自分に合った道を見つけたほうが良いと思います。

 

 蛇足となりますが、不動産・株式両方を本格的に投資して成功した人にはまだお目にかかったことがありません(不動産は何とかなったけど、株はダメという人は意外と多い)。二刀流は避けたほうが無難なようです。