株主総会へ行ってみよう!

 最近はブログをアップした日はアクセスが少なく、逆に数日何も書かずに放置しているとアクセスが増えるという不思議な現象が続いています。だから一週間更新をさぼってました、というのは冗談で恒例の株主総会ツアーに出掛けておりました。

 

 私は株主総会が大好きです。もちろん、お土産が目的ではありません(私が出席する会社でお土産を出すところは皆無です)。では、なぜ時間とお金をかけて、わざわざ東京まで出かけるのでしょうか。

 理由はたった一つ。投資している会社の経営者と従業員、個人株主のことを理解することができるからです。

 

 どんなに技術力があって製品が優れていても、従業員が優秀であっても、経営者が無能であれば会社の成長は止まり衰退を始めます。経営者がサラリーマンの場合は数年で経営者が変わるので無能な経営者が選ばれてしまう可能性が高まりますし、オーナー企業であっても年齢や成功体験によって経営者が情熱を失ったり、経営方針が変わってしまうことも少なくありません。

 決算の報告、次年度以降の事業計画をどのように説明し、株主との質疑応答にどのように答えているかを見ると、経営者が経営者として相応しい資質を持っているかどうかがおぼろげながらわかります。また個人株主を大事に思っているかどうかもわかります。

 

 総会では準備、受付、案内、後片付けなどに多くの従業員が駆り出されています。忙しく動き回る彼らの行動、株主とすれ違った時の挨拶や表情、会場関係者に対する言葉遣いや態度などを見ていると、従業員教育が行き届いているか、彼らが会社や仕事が好きなのか、仕事だから我慢してやっているのかも手に取るようにわかります。

 

 また、参加する個人株主の年齢、性別、服装や質問内容などから会社と株主との信頼関係や絆のようなものが見えてきます。心から製品やサービスを愛している株主からの質問と、仕事や家庭のうっ憤を晴らすための質問では、同じ内容でも全く違います。ターゲットとする顧客層と株主の属性がまったく逆のような会社も何かと問題のある場合が多いと感じます。

 きれいごとかもしれませんが、良い会社は良い個人株主を育て、また逆に良い個人株主は良い会社を育てるものだと私は考えています。厳しい目で会社を応援する意識の高い株主が多い会社ほど、経営者も鍛えられ企業は成長していくものです(特に売上が100億円に満たないような会社)。

 

 最後のメリットは自分が勤める会社のトップが経営者として相応しい人かどうかがわかることです。私は投資先の会社の社長の言葉に感動したり心を揺さぶられたりしたことが何度もありますが、自社の社長からのメッセージや株主総会での応答を聞いて同じような気持ちになったことはありません。残念なことに典型的な大企業病に罹った会社から送り込まれたサラリーマン社長ばかりだったからでしょう。

 不幸にも、何代も続いて冴えない経営者が続くような会社にいることがわかったら、自分の身の振りかたを早めに考えた方が良いかもしれません。実は私が早期リタイアした隠れた理由です。

 

 これらは投資信託やECFを通じて株式投資をしている人や不動産投資をしている人には経験できない貴重な体験です。最近は総会を週末に開催する会社も少しずつ増えてきました。個人株主の方は議決権行使だけにしないで一度自分の会社以外の株主総会に出席してみてはいかがでしょうか。