コモンズ投信運用体制変更にみる独立系投信のリスクについて

 昨日、独立系の一つであるコモンズ投信から一枚のリリースが出されました。こちらです。

 独立系投信のリスクについて考えさせられる内容です。運用責任者の交代についてのリリースですが、

この 4 年間を振り返りますと、当ファンドを支持していただきました多くの皆さまには感謝の気持ちで一杯である反面、期待に十分に応えられなかったことに心苦しい気持ちがあります。後半の 2 年間はお客さまからの信頼のバロメーターである運用資産残高が伸び悩んでいたからです。

 この内容から、成績不振が原因の運用責任者の交代と思われます。
 運用成績と運用資産残高はファンドを評価するうえで重要な項目です。これらが不振なので運用責任者が責任を取る、このこと自体に異論はありませんが、20年~30年先を見据えて運用することを標榜している会社が、わずか4年でファンドの責任者であり顔である糸島氏を交代させる(それても解任?)ことは果たして正しいのでしょうか。

 

 今回の交代が吉と出るか凶と出るかはわかりませんし、その是非を論じることは今の段階ではできません。ただ一つだけ明らかなことがあります。今後、ファンドの性格が大きく変わってしまうということです(成績不振が理由であれば、必然ですよね)。

 

 お金が増えれば何でもいいという投資家であれば気にする必要はありませんが、糸島さんの方針に共感を覚えて投資していた人にとっては大きな問題です。ファンドの中身が変わっても持ち続けるべきか、売却し他の投信を選ぶべきかを判断しなければなりません。しかも売却する場合には、税金を取られてしまいます。

 

 望まぬタイミングで運用方針の変更を迫られ、税金まで取られてしまうことは投資家にとって大きなリスクです。

 実は過去にも突然運用責任者の交代を発表した会社があります。さわかみ投信です。過去に二度か三度、運用責任者の交代がありましたが、残念なことに説得力のある説明はありませんでした。その結果、一部の保有者がさわかみ投信から離れていきました。私もその一人です。


 今のところ、ほとんどの独立系投信は、特定の運用責任者の手腕に頼っている状態です。何らかの理由で急きょ運用責任者が交代してしまった場合、投資家には意図せざるリスクが降りかかります。投信会社にはその点を十分に理解していただき、徹底的に説明責任を果たしてもらいたいものです。

 ちまたでは「信頼できる投資信託を選んでコツコツ投資を続ければ大丈夫」という声も耳にしますが、突然の運用者交代などのリスクがあることは覚えておいたほうがいいと思います。

 

糸島孝俊は、同日付で、新設される投資情報部長に就任(運用には直接関わりません)。

 この文言からは、現場を離れ窓際に追いやられてしまうように読み取れます。糸島さんはこのあとどうされるのでしょうか。何度か一緒に飲んだことのある方ですので、去就が気になるところです。 

 

 私はコモンズ投信とは何ら関係ない立場ですが、第二のさわかみ投信にはなってほしくないなと願っております。時間があれば、今月開催される運用説明会に潜り込んで来ようと思います。