子供を不幸せにしたい親たち???

 企業向けに与信管理サービスを提供しているリスクモンスターという会社が「子供・孫に勤めてほしい企業ランキング」を発表したそうです。


 これを読んだ正直な感想は、タイトルの通りです。これだけ多くの人が子供や孫たちを不幸せにしたいのか?と驚いてしまいました。

 第一位は国家公務員、第二位も地方公務員。この二つで36%を占めています。まあ、予想どおりと言えばそのとおりなんですが、本当に子供や孫のことを考えてますかと問いただしたくなります。

 

 もちろん、公務員になると不幸せだと断定しているわけではありません。公務員でも充実した生活を送っている人もたくさんいるでしょう。

 でも公務員という仕事にも向き不向きがあります。本人の適性や希望を無視して公務員になってほしいというのは、親のエゴではないでしょうか。

 子供は親の言うことを気にせずに就職すればいいという反論もあるかもしません。でも、年々子供の就職活動に直接関与する親が増えているのは人事担当者の中では周知の事実ですし、いい年した大人の転職の際にも「親ブロック」が頻発しています(転職支援会社のIR担当が明言)。親の意向は無視できない影響力があるのです。

 

 なんでそこまで公務員志向なんでしょうか。公務員になると安定した給料と職を得られるというイメージが強いからですか?民間に比べれば安定しているのは事実でしょうが、世の中そんな甘い話ばかりではありません。

 やりがいの感じられない退屈な仕事、市民や納税者からの理不尽なクレーム、近所からの妬み等々周りからはうかがい知れない苦労もたくさんあるのです。

 

  私の兄と親戚は地方公務員です。また、大学時代からの友人やゼミの仲間、友人にも多くの公務員がいます。ほとんどが全国の政令指定都市の公務員ですので世間的には恵まれた立場です。

 でも、飲んだときに聞く話はサラリーマンの愚痴と同じようなものばかり。さらに理不尽なクレームや妬み、人間関係で疲弊している姿を見ると金銭面で恵まれていてもあまり幸せそうには見えないのです。

 

 医者は子供を医者にしたがりますが、公務員はあまり子供を公務員にしたがりません。私が知る限り子供が公務員になった人は今のところ一人もいません。ばくぜんと子供には公務員になってほしいと思っている親は、公務員の生の声を聞いたほうがいいと思います。

 

 話は変わりますが、早期リタイアやセミリタイア系のブログを書いている人の中に元公務員という方はほとんど見かけません。失業のリスクを避けたいのであれば公務員は有力な選択肢ですが、金銭的自由を手に入れるためであれば、他に有力な選択肢はいろいろあると思います。

 子供や孫の進路にあれこれ口を出すよりは温かい目で見守ってあげたほうがいいと思います。明らかに道を誤っているときは強くいうべきですが、自分でやりたいことを見つけたのであれば、他の道もあると意見することはあっても最終的には本人の意思を尊重すべきだと思います。

 

 子供が小さい時から教育に多くのお金をかけて、子供の幸せを願ったはずなのに、親の価値観を押し付けた結果、逆の結果を招いているとしたら皮肉なことですからね。

 

補足

 記事をもう一度読み返したら、複数回答だったようです。だから単純に36%の親が公務員を望んでいるという言い方は不正確でした。すみません。