早期リタイア前後の最大のリスクについて

 それはずばり「金銭面で致命的なミスを犯さないこと」です。

 リタイアするためにはある程度たくわえが必要になりますが、あともう一息のところで大きくつまづくとリタイアは遠ざかってしまいます。最悪の場合、あきらめることになるかもしれません。

 また、リタイア後に大きくつまづいてしまうとリタイア後のライフプランが根底から揺らいでしまいます。また働けばいいと考えている人もいるでしょうが、その考えは捨てたほうがいいと思います。

 再就職しようにも年齢とキャリアの空白が大きな障害となります。もし運よく仕事が見つかったとしても現役時代と同じ職種・収入は期待できませんし、何年かリタイアを経験し仕事モードを忘れてしまった心身を元に戻すことは非常に困難です(自慢じゃありませんが私はもう絶対にサラリーマンには戻れない自信があります)。

 「大企業の管理職だった人が時給800円でマンションの管理人をしている」というたぐいの話はよく耳にしますし、大学の先輩はリタイアに失敗し現在時給1000円で倉庫会社で肉体労働をしています(しかも今腰を痛めてかなり危機的状況です)。決して他人ではありません。

 

 ですので、とにかく金銭的に致命的なミスを起こさないことが重要になります。

 どんなミスがあるか考えてみると、犯罪に遭う(詐欺、盗難など)、浪費する、親族に対し過大な支援をする、連帯保証人になり債務を負う、投資で大失敗する、賠償責任を負う等々結構たくさん思いつきます。

 浪費や投資などは自分で注意(リスク回避的な行動)していれば避けられますからここで絶対にミスしてはいけません。ミスを犯してしまう人は早期リタイアに向いていないタイプかもしれませんので、根本から考え直したほうがいいと思います。

 支援や保証人は悩ましい問題です。困っている人や親しい人を助けることも人生において意味あることですが、早期リタイアとの両立は難しいのでどちらかを選択するしかないと思います。結構悩ましい問題です。

 また犯罪や賠償責任については、いくら注意しても避けられない場合もあります。賠償責任については慎重な行動+保険加入でリスクを低減することができますが、詐欺については保険もありませんので100%回避する手段は存在しません。慎重な行動は当然としてもあとは運しだいといえるかもしれません。

 ただ、いくら運しだいとはいえ被害に遭う確率を下げることは可能です。騙す側は騙しやすいカモを見つける嗅覚がすごく発達しています。裏を返せば騙しにくい相手や騙すリスクが高い相手を見分ける能力が高いといえます。手ごわい相手・近づいてはいけない相手と思わせればリスクをかなり下げることができるはずです。自宅の防犯策と同じですね。

 

 私は、過去の事件や今はやっている手口を知り、民法や消費者保護法などのを勉強し、消費生活相談窓口や各種ADR、法テラスなどの連絡先を携帯するなどの対策を取っています。これだけでも、詐欺をかぎ分ける能力を高め、万一被害に遭った時に被害を最小限に抑えることができるのではないでしょうか。早期リタイアを目指すならこれくらい慎重にならないといけないと私は思います。

 

 今日書いたこと以外にも家族の介護や自然災害、事故に遭遇するなど避けようのないリスクも存在します。結局、早期リタイアの成否とは人生のリスクマネジメントそのものではないかと思えてきました。

 まだまだいろいろな学び、考えていかないといけないなと思いました。