今日も元気に暴落中?

 今朝のNHKニュースのトップは、米国株価でした。


 今日はさすがに暴落とは言ってないようですが、「今週5日に続く過去2番目の大幅な値下がりとなりました」と相変わらずあおるような書きっぷりです。

 本来なら、過去の値下がりと比較して騒ぎたいなら率を見なければ意味がありません。みんな小学校の時に習っていると思うのですが、NHKをはじめ世界中のマスコミ、評論家たちは忘れてしまったのでしょうか。

1 1987/10/19  -22.6% -508 ブラックマンデー
2 1929/10/28 -13.5%  -41 世界恐慌
3 1929/10/29 -11.7%  -31 世界恐慌
(略)
20 2008/9/29 -7.0%   -778 リーマンショック

  確かに幅で見れば5日の下落も昨晩の下落もブラックマンデーを超える史上最大の下落幅なのですが、下落率で見ればベスト(ワースト?)20にも入りません。おそらくベスト100に入るかどうかくらいのレベルでしょう。

 

 今回の米国株の値下がりの原因は、「トランプ減税でさらなる財政悪化を懸念して金利が上昇」とか「米国の好調な経済が賃金上昇を招き金利が上昇」と報道されています。でも、これらは何も目新しい話ではありません。昨年からさんざん懸念されていたのですから、後付けの理由です。

 ここ一年、気持ち悪いくらいに値上がりが続いていたので、何か理由を見つけて価格調整をする必要があるタイミングだったわけです。そこに、たまたま「金利上昇」というよいネタが見つかったので、一部の人がそれを利用して売り始めて、その気配におびえた投資家が何も考えずに追随したというところでしょう。

 また、何かの音におびえて鳩が一斉に飛び立ったようなものでしょう。しばらくすると何事もなく戻ってくると思います。ただし、「しばらく」が数日なのか、数か月なのか、数年なのかは誰にもわかりません。だからあわてず騒がず嵐が過ぎるのをじっと待てばよいと思います。

 

 昨日の米国株の下落を受けて、日経平均株価は今日も元気に"暴落中"です。また市場関係者の声や八重洲の証券会社の前でうろたえる投資家が夜のニュースにあふれる。生暖かい目で見守ってあげたいと思います。

 

 当面、株価は大きく上下を繰り返しつつ落ち着くタイミングを探るでしょうから私は「動かざること山のごとし」のスタンスで臨みたいと思います。もし、ここからさらに20~30%が下がるようであれば数年に一度のバーゲンセールとばかりに買い出動しますが、おそらくそんなことにはならないでしょう。

 

【おまけ】

 VIX指数がらみや仮想通貨界隈などで、まだ誰も気づいていない数兆円~数十兆円におよぶとんでもない額の損失や不祥事が発覚したら、リーマンショック級の本物の大暴落が経験できるかもしれません。

 可能性は限りなくゼロに近いですが、投資の世界に「絶対」はありません。万一の時に自分がどのような行動をとるべきか、思考実験しておくことも悪くはないと思います。