FPの山﨑俊輔氏と有名ブロガーの水瀬けんいち氏がネット上で不思議な議論を戦わせています。
ことの発端は山﨑氏が「勉強もいいけどとりあえず投資を始めてみればいいのではないか」みたいなことを書いたことのようです。「習うより慣れよ」ということですね。
それに対して水瀬氏が疑問を呈したことがきっかけで次のようなやりとりが生まれました。
「有名投資ブロガーが激怒した「勉強不要の投資デビュー」はありかNGか」
「勉強不要の投資デビュー」という珍妙な意見を熱弁するFPへの反論
両方読んでみましたが、なんだか残念な感じです。かみ合っていないというか本質とは関係ないところで盛り上がっていて、なんだか子供のケンカのような気配。
話は変わりますが、このやり取りを読んでいてあることに気がつきました。最近インデックス投資ブロガーの中でこじらせている人が増えているような気がするのです。
というのは、ここ半年くらいの間に枝葉末節に異様にこだわる人、「私が教えてあげましょう」的な上から目線で話をする人、他の投資スタイル(アクティブ投資、短期売買等)を全否定する教条的な人などが目につくようになってきた気がするのです。
確かにインデックス投資家ブロガーの多くはたいへん勉強熱心で、親切に教えてくれる方が多いのですが、ちょっと行き過ぎてしまい親切が裏目に出てしまっているようです。
また、最近ブログデビューした人の中には、インデックス投資を広げることが目的ではなく、(ご自身では気づいていないようですが)自分が有名になりたいがために聞きかじった知識をブログに書き散らしている残念な方もいらっしゃいます。特に投資家の集まりに顔を出して全員に名刺を配り倒している方々、ご注意ください。アクセス数は配った名刺の数ではなく、あくまで中身です。良質でわかりやすく親しみやすい記事をお願いします。
インデックス投資が唯一の正解ではありません。いろいろな投資スタイルを認めたうえで、多くの個人投資家にとっては良質なインデックス投資をコツコツ積み立てることが、一番成功する確率が高いということを、ブロガーのみなさまには伝えていただきたいと思います。今一度、「初心者のみなさんにインデックス投資を広げる」という初心にかえった活動をと心から願うばかりです。
さて話は冒頭の二人の話に戻ります。二人のやり取りをよく読めば、ほとんどの人にとっての正解が見えてきます。
できるだけ早くインデックス投資をデビューしよう。ただし、リスクを取りすぎないように無理のない少ない金額で。そして投資を始めたら、少しずつ勉強を続けていきましょう。
そう、お二人の主張のいいとこどりをすればよいのです。投資家にとって投資する期間が長いことこそが最大の強みです。なので、いつまでも勉強していて最初の一歩を踏み出せないのは非常にもったいないことです。
よいインデックスファンドを少額で積立投資するのであれば、水瀬さんが心配するようなことにはなりません。私も山崎さんも水瀬さんもみんな最初は失敗から始まっているではないですか。そこから時間をかけて学び自分の投資スタイルを確立したのですから。お二人にはもう少し頭を冷やしていただき、早く仲直りして、また良い情報を発信していただければと思います。
とここまで書いておきながら、でも私は個別株投資が王道だと思います!(オイオイ)