シェアハウスに飛びついたにわか投資家の哀れな末路はいかに

 つい先日、「クラウドファンディングに飛びついた人の哀れな末路 」という話を書いたところなのですが、わずか数日で同じようなことを書くことになるとは思ってもいませんでした。

 

 今年に入ってから何度かブログに書いていた女性向けシェアハウス「かぼちゃの馬車」を展開していたスマートデイズという会社が民事再生法を申請したそうです。

 

 この話で気になることがあります。案の定、新聞や雑誌が「被害者」の方々にインタビューを行い、スルガ銀行のせいで被害者が発生したというような記事を書き始めているのです。また一部には、スルガ銀行の経営スタイルを褒めていた金融庁を批判する人や金融庁が悪い=安部が悪いとまで言いだす人もいるもようです。

 

 でも、冷静に考えれば誰に一番責任があるのかは明らかです。契約書にハンコを押したのは投資家自身です。何も脅迫されたわけではありません。算数と一般常識があれば(精査なんてしなくても)簡単に見破れる甘い投資採算計算をロクにチェックせず、契約書の文言も読まずに、億単位の借金をして物件を購入しているのですから。

 

  残念ながら、今回被害に遭った方は脇の甘い方々ですから、被害に遭うべくして遭った人だと言わざるを得ません。もし今回の話に引っかかっていなくても、仮想通貨や他の詐欺などに引っかかっていたことでしょう。

 

 私は金融機関を批判する前に、そんな甘い話を信じた投資家を批判すべきだと思います。そのうえで、スマートデイズや借り入れの際書類の改ざんなどを行ったとされる仲介会社、融資にあたり慎重さを欠いたスルガ銀行を批判すべきでしょう。順番が明らかに違っています。 

 

 さて、この人たちは今後どうなるのでしょうか。不動産ブログの中には「歯を食いしばって返済を続けて持ちこたえれば、(遠い将来)復活できる」という意見もあるようです。

 でも私は無理だと思います。楽して(というより業者に丸投げして何もせずに)お金がチャリンチャリンと入ってくるなんて思っていた人たちに不動産賃貸の運営ができるとは思えません。

 また、「高い金利でしか借りられない=リスクの高い投資」、「年収500~1000万円程度の人が年収の10~20倍の借金をすることは無謀」ということが理解できず、「銀行が貸してくれるから大丈夫」なんて発想の人たちですから 、運営を続けても不動産を運営するうえで発生するさまざまなリスクを回避することは到底不可能でしょう。無理に頑張ろうとしてもほとんどの人がどこかで行き詰まると思います。

 最終的には、多くの人はタイミングを見て物件を売却し返しきれなかった残債は細々と返済するか、最悪自己破産で精算するしかないような気がします。(ススメているわけではありません)

 

 裁判を行おうが何をしようが民事再生を申請した会社からは大したお金は戻ってきません。不動産仲介会社やスルガ銀行に責任の一部が認められたところで債務が帳消しになるわけではないでしょう。また、元社長を詐欺などで告発して有罪になったとしても露と消えたお金が返ってくるとも思えません。

 可哀そうとは思いますが、投資はどこまでいっても自己責任。甘い話に目が眩み、払うべき注意を払わなかった自分が一番悪いと諦めましょう。そして、もう一度ゼロからやり直せば、もともと属性の高いみなさんですから復活することもできるでしょう。

 

 一つだけ救いがあるとすれば、"たった700~800人"の犠牲者のおかげで多くの人がフルローンによる不動産投資のリスクやサブリースのリスク、銀行は庶民の味方でないという当たり前のことに気づけたことではないでしょうか。