スルガ銀行のやらかしで、注意報発令か

 ついにスルガ銀行金融庁の検査が入いりました。最初は、このタイミングでなぜ?と思ったのですが、どうやらスルガ側にかなり問題があったようです。

 毎日新聞の記事にはあまり具体的なことは書かれていませんが、日経新聞には「役員が関与していた可能性」とまで書かれています。

女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」をめぐる投資トラブルに絡んで銀行側の対応を調べる。大半の建設費用を融資したスルガ銀行で、審査を通りやすくするために書類の改ざんなど不正行為に役員が関与していた可能性もあるとみている。

 記事には書かれていませんが、問題の融資はスルガ銀行の特定の支店に集中していたので支店長クラスが関与した可能性はあるだろうと思っていました。でも、証拠が残るようなバカなことはしないだろう、ましてや役員が関与することはないだろうと思っていました。が、どうやら違うようですね。「銀行もそこまでバカなことはしないだろう」という私の認識は甘かったのかもしれません。

 

 問題は役員の関与の有無とその程度。「黙認していた」程度ではなく、より積極的に融資するように働きかけていたとすると、問題はかなり大きくなります。

 銀行のガバナンス、コンプライアンス体制そのものの問題になると、スルガ銀行だけの話で済まなくなるでしょう。スルガほどではないにしても、融資がとおりやすいことで有名なカタカナ系や信金系などもアグレッシブに融資しているようですから、金融庁も目を光らさざるを得なくなることでしょう。

 

 一年前と比べれば融資が厳しくなっているのに、さらに今回のことが加わるとますます融資環境が厳しくなるのではないでしょうか。「その結果不動産が暴落する」なんて短絡的な発想は間違いでしょうが、いっそうの値上がりを期待することはできなくなるでしょうし、一部ではババ抜きが始まるかもしれません。

 

 良識ある銀行や不動産投資家の方も、昨今の業界のモラル崩壊を嘆かれていらっしゃいましたから、そろそろ「たった三年で資産5億円」なんてドヤ顔で自慢し、本を書き、セミナー業にいそしんでいたおバカさんがお灸をすえられて、業界全体が健全化するのであれば、一連のかぼちゃ騒動も災い転じて福となすといえるのではないでしょうか。

 

 ただ、スルガ以外からもたくさんボロが出てくるようであれば、金融・不動産村の話では済まなくなり、株式市場や日本の景気にも悪影響が及ぶ可能性もゼロではありません。私を含む目いっぱいリスクをとって投資をしている人は、注意報が発令されましたので、いろいろなリスクシナリオを想定しシミュレーションしておきましょう。

 

 最後に一言。今回の件でスルガ銀行に一部責任があったとしても、借り入れをした投資家を被害者と呼ぶのはやめていただきたいと思います。