お金で苦労したくないならこの本を読もう

 私が早期リタイアを実現するうえで役に立った本を2冊紹介したいと思います。


 まずは「となりの億万長者」、そしてもう一冊は「金持ち父さん、貧乏父さん」です。いずれも有名な本ですが、前者は漢方薬のようにじわじわと効く、後者は薬にも毒にもなる劇薬のような本です。

 

 まず「となりの億万長者」ですが、アンケート結果をベースに実際の富裕層がどのような消費行動をしているか、どのように蓄財してきたか等を具体的な数値や実例をあげ紹介している本です。

 


 多くの人にとって「お金持ち」「富裕層」と聞いて思い浮かべるのはいわゆるセレブな人々です。豪華な家に住み、全身をブランド品を見にまとい、高級車を乗り回し、高級なワインや贅を尽くした食事を楽しむみたいな生活スタイルですね。


 ところが、この本では、本当の億万長者はセレブとは対極にあるライフスタイルを楽しんでいることが明らかにされます。金持ちは豪邸に住まず、車は250万以下、靴は1万2000円以上のものは買わないし、スーツも3万円程度・・・という意外な実像が紹介されています。
 彼らはまじめにコツコツと働き、無駄遣いをせず、日々のありふれた生活の中に幸せを見出し、目立たぬようにひっそりと暮らしているのです。まさしく、私たちの隣に住んでいるごく普通の人の中に真の億万長者が住んでいることを教えてくれます。

 

 この本を読めば、不動産や仮想通貨で一儲けし、億り人になったら若くしてリタイアして贅沢三昧の生活を送りたいという考えが間違いであることがよくわかります。また、今の生活を見直し堅実に時間をかけて準備すれば、将来お金に困らず幸せに暮らすことが不可能でないことに気づかされます。

 

 お金儲けに役立つテクニックなど何も書かれていない本ですが、今後自分がどのようにライフスタイルを目指したいのかを考えるにはとても役立つ本だと思います。

 

 

 一方の「金持ち父さん、貧乏父さん」、言わずと知れた大ベストセラーです。こちらの本は一貫して、サラリーマンや自営業はお金がたまらない仕組みになっている、お金持ちになりたければ投資家や事業家になるしかないと訴えています。

 

 著者自身の成功体験が書かれていることから、金儲けのテクニックの部分に目が行きがちです。しかし、皮肉なことに金儲けのテクニック本として読んだ人には、この本は劇薬となります。その証拠に日本で数十万部売れているのも関わらず、この本のおかげで億万長者になったという人にお目にかかることは、ネット上でもリアルでもほとんどありません。

 

 この本からはテクニックを学ぶのではなく、考え方を学ぶべきなのです。貧乏人とお金持ちではお金に対する心構えや常識がまったく異なること、自分の身を守るために金融リテラシーを身につける必要があること、世の中の一般常識を疑ってかかる大切さなどに気が付けば、今後自分は学び何をすべきかのヒントを見つけられると思います。

 

 この本には「持ち家は資産ではなく負債である」と書かれています。今頃になって日本でも"負動産"という言葉が使われるようになりましたが、著者は二十年近く前にそのことを指摘していたわけです。日本の、親世代の、または世の中の常識を疑い、常識を振りかざして私たちからお金を儲けようとする人たちから身を守るために何を学べばよいのかのヒントを探すための本として活用すれば、とても役に立つ本だと思います。

 

 

 両方の本をよく読み理解すれば、お金に対するバランス感覚を身につけることができると思います。