投資家も「家に帰るまでが遠足です」を忘れるな

 誰が言い始めたのか知りませんが「家に帰るまでが遠足です」という言葉、こどものころ一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。遠足から無事学校に戻り解散しても、家に着くまで何が起こるかわからないので、寄り道したり油断したりしないようにというような意味ですね。

 これ、何もこども向けの言葉ではありません。投資家も決して忘れてはいけない名言だと思います。

 

 いつも書いているように、私は、不動産セミナー屋や仮想通貨野郎が「投資で成功して億り人になった」と自慢したり、調子に乗ってセミナーで一儲けを企んだり、ゴミのような本を出版しているのを冷ややかな目(というより軽蔑のナマざし)で見ています。

 まあ、油断して本人がスッテンテンになるだけなら笑って許してあげるのですが、こんなゴミのような人たちほど、知識のない若い人たちを巻き添えにするので、許すことができないのです。

 

 過去20年くらいを振り返えるだけでも、ITバブルやライブドアショックのときには、IT株・IPO株が長者が生まれ、2007年頃のファンドバブル絶頂期には不動産成金やFX成金が誕生しました。最近では仮想通貨による億り人誕生ということもありました。

 彼らのうち、今もその資産を殖やし続けている人はどれだけいるのでしょうか。恐らく1割か2割でしょう。

 

 投機を含むあらゆる投資には浮き沈みがつきものです。短期間で運よく成功を納めた人ほど、自信過剰の罠にハマり上から目線でブログを書いたり、本を出版したり、セミナーを開きたがるようですが、私に言わせれば彼らはまだ「家に着いていない」人たちです。

 投資において「家に着いて無事遠足が終わった人=投資の成功者」とは、リーマンショックのような修羅場を無事乗り切り投資したお金をすべて回収し終わった人だけです。つまり、試練を経験しかつ配当や賃料・売却収入の合計が投資元本を上回り借金も返済し終わった人だけです。

 

 投資の成功者とは「投資元本<配当+賃料+売却益-借入金-支払利息-税金」

 

 「不動産が5億円、でも借入金が4.5億円の人」や「株や仮想通貨で1億円含み益がある人」は、学校にまでは無事たどり着いたかもしれませんがまだ家には着いていない人たちです。彼らはもう成功したつもりになって油断していますが、すべてを売却して税金を支払い、借金を返し終わるまで本当に儲かったのか、実は儲からなかったのかはわからないのです。

 わずか半年か1年で仮想通貨長者になった人が年初からの暴落で、かぼちゃの馬車のオーナーになった段階で人生の成功者気分に浸っていた人たちが運営会社の破たんで、失意のどん底に沈んだ姿を見れば、遠足が終わるまで油断してはいけないということは明らかでしょう。

 

 投資を始めようとしている方、初心者の方はくれぐれも「まだ家に着いていない人」の自慢話を真に受けないようにしてください。

  

  こんな偉そうなことばかり書いている私ですが、平成のバブル崩壊から30年間投資を続け、無借金かつ投資元本の回収は済んでいますので、少しは偉そうな口をたたく資格があると思っています。これからも上から目線で減らず口をたたかせていただく所存です。お許しください。

 

※昨日は私の投資成績を具体的に書きましたが、いつまでも公開しておく内容でもないので削除しました。連休の谷間にわざわざお立ち寄りいただいた方だけへの報告とさせていただきます。