キラキラ系の必須科目「経歴詐称」について

 残念なことに、いまだに日本企業や日本人の大半が肩書や経歴でしか人を判断しません。そのため、悔しい思いをしたことのある人も多いと思います。一方で、これを逆手にとってセルフブランディングを行い、キラキラ系に成り上がろうとする人もいます。

 

 経歴詐称といえば、数年前にやらかしたショーン・マクアードル川上氏(ショーンK)が有名ですが、昨年は日経新聞や国にチヤホヤされていた齋藤ウィリアム浩幸氏が有名になる前に失速、最近では草コインのICOをたくらんでいた瀬尾恵子氏がことを成し遂げる前にゴールドマンサックスから全否定されるなんて笑い話もありました。

 こんな記事を書いていたら、とっくにオワコンだと思っていた小池百合子氏の詐称疑惑が蒸し返され、残念なことになっています。そこかしこに経歴詐称疑惑の花が咲き乱れているようです。

 

 経歴詐称ってなにも政治家やタレントの専売特許ではありません。ほんと意外と身近なところにあふれているものです。就活、婚活などでも日常的に見かけますし、セミナー屋や投資コンサルのキャリアあたりになると程度の差はあれ一つや二つ怪しい点が見つかることでしょう。

 まあ、婚活の相手や風俗嬢くらいであれば個人同士の問題なので経歴を詐称されても(社会的には)大したことはありませんが、セミナー屋や投資コンサルとなると大金が絡んでくるので話が違ってきます。

 冷静であれば彼らの話の矛盾点やうさん臭さに気がつくはずですが、もうけ話が目の前にぶら下がっていると誰しも理性を失うもの。そんな状態の時に、真っ赤なウソではないが正確でない話を、磨きあげたプレゼンテクニックを駆使して聞かされると、何割かの人はコロッと騙されてしまうのでしょう。

 先月はカリスマ主婦の講習会に参加した友人があやうくMLMに引っかかりそうになっていた人や、カンボジア投資して年収5億円を達成したという21歳の投資家の講演会で講師に心酔していた人とご一緒させていただく機会がありました。あまりにも危ない話だったので二人ともデトックスしてさしあげました。こうみえても私も陰で徳を積んでいるんですw 

 

 ところで私だって「198X年に東証一部上場企業入社に入社、50億規模のシステム開発に参画ののち、退職。アントレプレナーとともにベンチャー企業立ち上げた後、株式投資家として成功。給与の3倍以上の配当収入を得て経済的自由を手に入れ、個人投資家として独立」くらいに話を盛ることができます。

 これを翻訳すると「入社した会社が親会社に吸収合併され運よく一部上場企業の看板をゲット」「ユーザー側の担当者として関与していたシステム開発に大トラブルが発生し開発費が当初の3倍超に膨み、結果として大規模プロジェクトに」「プライベートカンパニー設立のために、使い走りとしてオーナーと司法書士の間を往復」「確かに給与の3倍の配当があるが、当時の給料は月4万円(それが何かww)」となります。真っ赤なウソは一つもありませんよ。

 

 ということで、キラキラした人のキラキラした経歴を目にしたときには、話半分ではなく、「半値八掛けニ割引」くらいに聞いておいてください。 

 なんといってもこの国は、野党元党首の国籍疑惑ですら不問に付される国です。セミナー屋やコンサル屋の経歴なんて、別人に厚化粧を施しパネマジ(←わかる人だけわかってください)した店頭写真と同じくらいの重さしかありません(なんの例えだ?)。

 そう、そんなものに騙されるあなたが悪いのです。