「税理士よ、お主も悪よのう」

 スルガ銀行かぼちゃの馬車問題は、最近、小康状態のようですね。ワクワクするような続報を目にする機会がめっきり少なくなりました。そんな中、ガイアの夜明け砲の直撃でレオパレスの違法建築問題が発覚し、次の主役はこれかと期待していたのですが、その後あまり盛り上がることもありませんでした。どうやらみんな薄々気づいていたことが明らかになっただけで今更感が強すぎたのでしょう。残念。

 

 そんな中、新しい刺激を求めて先日ゼンチン(賃貸住宅フェア)に顔を出してきました。不動産投資をしていない人間にとっては完全にアウェイな場所なわけですが、無料で有名な人の話が聞けたり、いろいろ資料をもらえたり、かわいいお姉さんとお話できたり(←できなかったというかいなかったというか・・・)と何かしら得ることがあるだろうと期待し出かけてきました。

 

 2時間弱しか時間がありませんでしたし、有名な方のセミナーは満員のため聞けず仕舞いに終わり残念でしたが、素人なりに楽しむことができました。来年はもう少し気合を入れて参加したいと思います。

 

 参加してみて強く感じたことがあります。それがタイトルの「税理士よ、お主も悪よのう」。昨今の不動産業界を取り巻く不祥事・事件では、一般的に不動産や金融業界が悪者にされているのですが、なかなかどうして税理士も陰の主役ではないかと思えてきました。

 

 たまたま席が空いていたので消費税還付セミナーなるものを聴講したのですが、まあその内容の酷いこと、税務署の人間が聞いたら怒るよあという話でした。

 消費税は売上に係る消費税から仕入に係る消費税を控除した差額が納付額となります。逆に仕入に係る消費税が売上に係る消費税より多ければ、その差額の還付を受けることができます。この仕組みを合法的に悪用活用し、消費税を丸々還付してもらおうというのか消費税還付スキームです。

 何度か法律が改正され抜け道をふさがれましたがその都度あの手この手を見つけ出し、いたちごっこが続いています。まさに「上に政策あれば、下に対策あり」の典型なわけですが、これを主導しているのが消費税還付を専門にした税理士です。それにしても、金の売買で課税売上を作れば・・・なんて堂々としゃべっていいんでしょうか?

 

 彼らは通常の税理士のようにチマチマした月額の顧問料でメシを食っているのではなく、主に成功報酬(還付された消費税の20~30%が相場)で生計を立てています。1億円の建物を買って消費税800万円の還付を受けたら、160~240万円ゲットです。

 でもやってることといえば、会社で消費税の申告を何回か経験すればだれでもできるような簡単なことばかり。はっきり言って一度きちんと仕組みを理解すれば、素人でもできるようなレベルです。まあ、税務署に因縁をつけられたときに対峙する報酬も含まれているのかもしれませんが、短ければ数時間、長くてもその数倍の手間しかかけずにこれだけの手数料が手に入るのですからおいしい商売です。不動産仲介の方よりもはるかにぼろい商売に見えました(詳しいことを書くと営業妨害なので書きません。興味のある方はネットで調べるか、来年のゼンチンへ) 。

 

 当たり前ですが、彼らは成功報酬ですから取引額が大きければ大きいほどそれに比例して報酬が増えます。そして取引が終われば投資家が儲かろうと損しようと彼らの知ったことではありません。

 何が言いたいかといえば、彼らは銀行や不動産会社と利害が完全に一致しているということです。つまり投資家の味方ではないということ。味方のような顔をして、私腹を肥やすことしか考えていない輩がこんなところにもいるんですよ、ということです。

 

 不動産の世界はまさしく「渡る世間は鬼ばかり」、あらためてそれに気づかせてくれたゼンチンに感謝です。