マンション、太陽光、コインランドリー。儲からない投資の共通点

 総会巡りで東京に遠征しておりましたが、暗黙の了解でもあるかのように、どの総会も11時から11時40分くらいに無事終了いたしました。 

 ということで昼食を済ませると、それから19時の飲み会まで自由な時間となります。だからといってそうそう毎日、ロック座やらどこやらに遊びに行くわけにもいきませんので、金がかからない暇つぶしをみつけなければなりません。

 そんな時にありがたいのが、毎日昼夜を問わず開催されるさまざまな講演会やセミナーです。めったに来ない東京ですから、ここぞとばかりに予約を入れ、7つほど参加してきました(趣味の悪い暇つぶしですね)。

 

 平日に無料で開催されるようなセミナーはどれも"何か裏のありそうなもの"ばかりで、どれに参加しようかと悩みながらマンション、アパート系と太陽光発電の投資とコインランドリーのFC事業説明会、税理士による資産管理法人活用セミナー、プライベートバンクサービスなどに出てきました。

 

 それぞれ、ツッコミどころ満載でした。こうやって無知で欲深い高齢資産家やこじらせぎみの高属性勘違いサラリーマンをカモにしているのかと、あらためて相手の手の内を学ぶことができました。

 

 それぞれがブログのネタになりそうなのですが、何せ平日のセミナーですから私と同世代の参加者はゼロから数名、具体的なことを書くと「あいつか」とばれてしまうので、個別の話は半年、一年経ってほとぼりが冷めたころに書いてみたいと思います。

 

 投資対象や事業の中身は全く違いますが、私が話にならないと思ったものには、セールストークに共通点がありました。

  • スタート時は物件の選定から工事業者の手配まですべてパッケージ化しているので遠隔地の投資家・事業家でも問題はない
  • 運営開始後は管理会社がすべて行うのでオーナーには手間は一切かからない
  • 収益が安定しているので事業リスクは非常に低い
  • 所得税法人税節税、消費税還付、相続税節税スキームのメリットが享受できる
  • 返済が終わったら一気に資産が積みあがり年金代わりになる
  • レバレッジをかけられるので少額の自己資金を高利回りを実現できる

 まあ、分かりやすい話、「楽して儲かります」「何もせずにお金がチャリンチャリン入ってきます」みたいなことを強調するわけです。

 一方で、

  • 投資家・事業家が抱えるリスクについては一切触れない
  • 出口戦略についても「大丈夫です」としか答えない
  • いままで私の顧客の中には損を出して撤退した人はいないという
  • シミュレーションの中に、金額が大きいのに漏れている経費が複数ある
  • 長期(最低20年)の収支やCFのシミュレーション表は見せない(単年度~5年程度)

 簡単な話、都合の悪い話は隠し(またはごまかし)、「売ってしまえばこっちのもの、あとは野となれ山となれ。すべて投資家の自己責任」で逃げ切ろうという姿勢がミエミエなところも共通していました。(問題が発覚するのはスタートから5~10年後、そのころには最初に担当した営業は絶対に「退職」していることでしょう)

 

 

 株式から仮想通貨に至る金融商品投資と、今日書いたような事業系投資ではセールストークもずいぶん違います。事業系投資の方が関与者が多く、スキームが複雑になるので、随所にわなを仕掛けることができ、また発見が困難だということがわかりました。金融系は一羽の猛禽類が獲物を一気に仕留めるイメージ、事業系はたくさんの肉食獣が寄ってたかって骨まで食い尽くすイメージです。

 

 もちろん、自然界の摂理と同じく、狙われたカモの中にも逃げ切れるカモもわずかですが存在します。自分だけは大丈夫という自信のある人があえてリスクをとるのであれば止めはしませんが、儲け話には必ず裏がある、渡る世間は鬼ばかり、ということをお忘れなく。