日経新聞の参戦で、不動産投資の先行きは如何に?

 昨年末にかぼちゃの馬車問題がメジャーデビューして以来、正義の味方w、朝日新聞様が中心になってスルガ銀行叩きを続けていました。

 最近は新しいネタがないこと、金持ちや高収入者が金に目がくらんでひっかかっただけという冷ややかな雰囲気が広がっていること、世間の関心がレオパレスに移ったことなどから、スルガの経営責任を追及して一件落着になると思っておりました。

 

 ところが、今日日経新聞が新たに燃料を投下したようで、再炎上し延焼する可能性が出てきたのではないかと、興味津々であります。

 今回は朝日新聞が騒ぐよりかなりインパクトがあると思うのですが、どうでしょうか。

 地銀経営の問題として取り上げるのかもしれませんが、中身を見ると現在の不動産投資の不健全さを指摘することがたくさん書かれています。

「起こりえないことだ」。全国地方銀行協会会長(当時)で千葉銀行頭取の佐久間英利(65)は5月16日の記者会見でこう断じたが、スルガ銀行だけの問題なのか

と問題提起したうえで、

都内の不動産営業マンは5月、アパートやマンションへの投資ローンでも改ざんは多いと証言した。

とスルガだけの問題ではないと匂わせ、さらに追い打ちをかけるように

40代で数十億円の投資用不動産を手にした都内の会社員は6月、別の方法を教えてくれた。「『1法人・1銀行スキーム』を使えば、いくらでも融資を引けますよ」。関東、甲信越の地銀や信用金庫などから大半の融資を受けている。

なんてことを書いています。さらに、ご丁寧に、その手口(というほどではありませんが)を具体的に暴露しています。また「ふかし」や「二重丸」なんて用語まで白日の下にさらしてしまいました。

 日経新聞にここまで書かれては、全銀協や銀行のトップがあれはスルガだけの問題だからと言い逃れることは難しくなりましたし、仮想通貨界隈での不祥事で風当たりは強まる中、金融庁も知らぬ存ぜぬでは済まないでしょう。

 

 これを契機に、まじめな自己保身のためなら融資先のことなんてみじんも考えない銀行が、名寄せして不正をあぶり出し、融資を引き揚げたりリスクに見合った金利(少なくともスルガ金利以上)に引き上げたりしようものなら大変なことが始まってしまうのではないでしょうか。

 「日本版サブプライムだ」「日本経済が大混乱する」と騒ぐ一部の人は極端にしても、過熱気味の不動産市場に冷や水を掛けることになるでしょう。ただ、グラグラと煮えくり返ったお湯が落ち着く程度で済めばよいのですが、行き過ぎた後は反対側に行き過ぎるのが世の習い、今後の動向にますます目が離せなくなってきました。

 

 まあ、賢明な投資家はここ一、二年でにわか投資家に魅力に劣る物件を売却して手元に現金を抱え買い時を待っているそうですから、私が不動産投資家デビューしたくなるような「優良物件も含めて市場全体が大暴落」なんてところまではいかないのでしょうね。ちょっぴり残念です。

 ただ、不動産投資家は、株式投資家のように昨日と今日でがらりと性格が変わる二重人格者ではありせん。一度センチメントが悪いほうに傾くとしばらくはそのトレンドが続くという話をよく耳にしますから、最近無理してデビューした人はつらい日々を送ることでしょう。

 

 長期的に見れば、1割の勝者がますます強くなりその他大勢が損を被る、という株式投資家と同じ道をたどることになるのではないかと思います。