朝日がスルガなら、NHKはmaneoで勝負?

 29日の朝でしたか、NHKのニュースでまたしれっとmaneoの募集していたファンドの資金流用疑惑を報じていましたね。スルガはすでに朝日新聞が頑張っているので、天下のNHKとしてはmaneo案件で対抗、存在感をアピールしようというところでしょうか。

 

  maneoは国内のソーシャルレンディングの過半のシェアを持つ最大手、自社サイトによると今まで累計1300億円の資金を集めたようです。そのうちの200億円が今回報道されている再生エネルギー事業向けとのことです。

 この200億円という金額は累計と思われるので償還された分を除いた純残高がいくらになるのかはわかりません。ただ、maneoが発表しているIR資料によると直近の決算期の匿名出資組合出資金は355億円(累計では1300億円超)です。

 もし同じ比率だと仮定すると200億円のうち50~60億円の残高があるということになります。このうちの「一部」に資金流用があったとされているわけですが、今の段階では「一部」がいくらなのかはわかりません。ただ、細野議員に対する借用書すらない5000万円の"貸付金"に充てられたとも報道されていますので、流用の金額も気になりますが、流用先も大いに気になるところです。ことの次第ではかなりの広がりを見せるかもしれません。

 

 ところで、maneoの社長である瀧本憲治氏、フィンテックの旗手とか期待のベンチャー社長という評価もあるようですが、著書を拝見する限り、かなり成り上がり志向の強い強烈な個性の持ち主をお見受けしました。

 私の独断と偏見ですが、一言でいえば「金持ち父さん、貧乏父さん」と「なにわ金融道」のハイブリッド版という感じです。はっきり言ってしまえば、自らの事業はお金のためだと公言しているような方だと思います。

 自著の中でかなり赤裸々に語っておられますが、こちらの書評をお読みいただければ私の言いたいことがよくわかるのではないかと思います。

 

 ビジネスとは究極的には金儲けですから、この考えが悪いというつもりはまったくありません。ただ、少なくとも私は好きになれません。「三方ヨシ」の精神が宿らない会社や事業に永続的な発展を望むことはできません。

 今のところ今回のトラブルが何らかの事件に発展するのか、maneo社がどのような関与をしていたかはよくわかりませんが、証券取引等監視委員会が調査に入ったという段階で、真っ白な無実という可能性は低くなりました。証券取引等監視委員会なり、金融庁から何らかの行政処分を受ける可能性も否定はできません。

 

 ここまでは資金がどんどん集まり、業績も右上がりで、会社(瀧本氏)と投資家の利害は完全に一致していましたが、処分を受けたり、ファンドの残高が減少に転じ、両者の利害が反するような局面が訪れないとも限りません。そのときに、いったい何が起こるのか、しっかりと見届けたいと思います。

 

 なお、当該ファンドの募集停止にとどまらず、7月1日AM9時時点でmanaoへの新規登録もできない状態になっています。これはいったい何を意味するか、気になるところです。

 NHKさん、取材&続報を楽しみにしています。頑張ってください。