【驚】スルガ銀、オーナーを「詐欺師」と非難

 株主総会も無事切り抜け、しばらくスルガネタはないだろうと油断していたところ、本日こんな記事を発見しました。

 さすがはスルガ銀行ですね。

 原告の男性は、

男性は提訴前、朝日新聞の取材に「不正をしてまで投資したくなかった」などと話した。資料改ざんは勧誘業者とトラブルになった別の物件オーナー側から知らされた、としている。

 と主張しているようですが、一方のスルガ側は

原告男性は今回の融資物件とは別に複数の投資物件を保有し「豊富な投資経験を有する」とし、改ざんは「男性が積極的に関与したか熟知していた」と主張。通帳の原本を確認しなかったのは認めたが、男性が銀行の責任を問うのは「詐欺師が被害者に対し詐欺に気づかないのが悪いと開きなおるようなもの」などと痛烈に非難し、スルガ銀は被害者との立場を強調した。

 と全面否定するだけでなく、原告を詐欺師呼ばわりするまさかの展開に。これはがぜん面白くなってきました。

 

 5月の記者会見では、シェアハウス関連融資での不正は「相当数の行員が認識していた可能性がある」と認め「銀行が被害者という意識は全くない」と述べたそうですが、完全に手のひらを返した形です。株主総会を無事乗り越えたからか、弁護士と裁判で負けないシナリオを練り上げたかのどちらかでしょうか。それとも、利息減免で和解、あたりを落としどころにするために思い切り吹っ掛けてきたのでしょうか。

 まあ、全面的に非を認めたら金融庁からどんなお沙汰をいただくことになるかわかりませんから徹底抗戦するしかないという事情もあるのでしょう。いずれにしても引くに引けない道を選んだわけですらか、全面戦争突入といってもよいでしょう。

 

 今回の訴訟が第一弾のようなので、これから続々と裁判が始まるでしょう。果てしてどのような判断がなされるのか、興味は尽きません。ちなみに、バブル経済真っただ中に、都市銀行と大手生命保険がタッグを組んで土地持ちのおやじにフルローンで変額年金を売り付けていた極悪な事例(その後バブル崩壊で変額年金は大幅に元本割れ、担保の土地を召し上げられた)でも、原告全面勝訴はほとんどなかったと記憶しています。大半が原告の敗訴、2~3割で一部原告の主張を認め過失相殺で決着したはずです。

 当時と比べると消費者保護の意識は格段に高まったとはいえ、今回の投資家は消費者ではなく不動産賃貸の事業者ですから、原告全面勝訴(事実上のノンリコースローン)ということにはならないのではないかと思います。

 

 とはいえ、当初私が想定していた以上にスルガ銀行はおバカなようですから、今話題になっているLINEのやり取り以外にも、これからたくさんボロが出てくるかもしれません。最悪、「一法人一物件スキーム」をはじめとする業界のパンドラの箱が開かれてしまうなんてことにもなりかねもせん。

 スルガからSOSの残り2行、さらには地銀や地域金融機関まで巻き込むようなことになれば、株式市場も巻き込む大惨事に発展する可能性すらゼロではなくなってきます。異常な低金利が続くと必ずどこかにひずみが発生するものですから、今回の一件でそのひずみが震源地となり、最悪の事態が発生することすら想定しておく必要があるのかもしれません。(投資用不動産を私は持っていませんが、それでもサバイバルプランを作成中)

 

 最悪の事態を想定してそれを逆手にとれた人は真の成功者になり、対処できなかった人や想定すらしなかった人は夢破れて生涯サラリーマンを続けることになる、そんな岐路に差し掛かっているのかもしません。