スルガで考える「事故は買い、事件は売り」

 

 

 スルガ銀行が再び 日経砲の直撃を受け昨日はストップ安を食らいました。すっかり丁半ばくちの様相を呈しています。 

 先日の不動産セミナーの懇親会でも、スルガ株が話題になりました。このセミナーに参加している方はみなレベルが高いのでスルガスキームを利して無茶をしている人は見当たらず、スルガから借りている人もほとんどいないようでした(時節柄、言えないだけかもしれませんが)。

 

 そんなこともあり、単なるお遊びとしてこのばくちに参加するかしないかの議論が盛り上がりました。

 すでに年末の段階で空売りを開始し半値になった段階で買い戻し一儲けした人もいれば、これから空売りをたくらむ人、底値とみてあえて火中の栗を拾おうとする人、さまざまな思惑が交錯し、スルガネタは最高の酒の肴となりました。

 

 それにしてもふだんは数年から十年スパンで不動産投資を考えている人たちも、こと株になると急に短期志向になるのはなぜでしょうね。

 まあ、お金に余裕があり、当たるも八卦当たらぬも八卦と割り切って短期勝負に徹するのであれば、それはそれで一つの投資法(投機法)なのでアリだと思いますが、株式投資家から一言余計なお世話を。

 

 「事故は買い、事件は売り」という言葉をお忘れなく。

 

 事故であれば比較的早く影響範囲がわかりますし、業績も一年か二年すれば回復します。東日本大震災直後に売られたオリエンタルランドなどがその典型です。

 一方、事件の場合はそうはいきません。今回のスルガがまさにその例です。叩けば叩くほど埃が出る状態に陥ると会社の大本営発表を信じることができなくなります。

 次から次へと不祥事が発覚し、短期的な業績への影響だけでも不透明なのに、加えて金融庁からのペナルティーや今後多発するであろう裁判の影響なども無視できず、底値の目安を判断することが不可能になります。

 

 

 そんな中、買い時ではないかという声も出ています。この方、株屋というより、金融機関の中の人なのであまりバイアスのかかったこと書かない人ですが、今回に限ってはちょっと微妙だなと思います。 

 

 確かに、株主資本が厚いので問題とされている1兆円の融資のうち、1~2割が焦げ付いたところで、突然死して破たんすることはあり得ません。

 でも顧客の信用がなくなり、金融庁から食らうペナルティーで、競争力は低下し、つまらないうだつの上がらない地方銀行に成り下がる可能性は決して少なくありません。

 

 そんな会社が生き残るには、大規模な増資を行うか、どこかの傘下に入るしかないでしょうが、いずれにしても今の株主には不利な条件にならざるを得ません。

 そんなところで勝負しようというのであれば、一日中、株価ボードを眺めつつ短期トレードに徹するしかないと思います。そうでない限り、運任せの丁半ばくちです。

 

 今日は寄り付きますね。スルガ株に参加するすべてのみまさま、くれぐれも無茶しないようにお願いします。