「セルフブランディング」と聞いたら立ち去ろう

 最近耳にしなくなりましたが、昨年はずいぶん「資本主義経済は古い。これからは信用経済だ」みたいな話がありました。金銭だけで価値を評価する経済は時代遅れで、自分の信用が価値を生む経済に移行していくんだ、みたいなかっこいいことを言ってましたね。
 
 確かに何でもかんでもお金で評価される世の中というのは、何かを大切なものを置き忘れたゆがんだ社会だと思います。それを補完するために、個人の信用を評価しようという考えは、とても美しく誰も否定できないような響きがあります。
 
 でもとっても私には、この考え方、どうも胡散臭いてうわべだけのぺらぺらなものに思えて仕方ありません。理由は考え方が悪いのではなく、主張したり実践している人たちの顔触れが、あまりにも残念な方ばかりだからです。
 
 私は、個人の「信用」とは豊富な経験や実績が他人から評価され、時間をかけてゆっくりと醸成されていくものだと思っています。
 ところが昨年あたりに信用経済だと騒いでいた人たちの多くは、SNS等を使って「セルフブランディング」という名の偽装工作をおこなうことで、張りぼてに金箔をはったような虚像をつくり、自分の飯のタネにしているような輩ばかりでした。
  私に言わせれば、セルフブランディングに熱心な人=目立ちたがり屋×拝金主義者のハイブリッドにすぎません。
 
 イケ●ハヤト、GAC●T、与●翼とか、みんなそうですよね。最初はマスコミなどでちやほやされてましたがすぐに化けの皮がはがれてしまい、結局、信者の皆さんから合法的にお金を巻きあげていただいて生計を立てているだけの残念な人になってしまいました。信用経済だというのなら、そこまで信用を築いたのだから、いまさら庶民からサロンや商材を利用してお布施を強要しなくてもいいんじゃないかと思うんですけどね。
 
 彼らはステルスでセルフブランディングをしていますが、中には

 「セルフブランディング」はこれから益々重要になっていく

 などと自らやっていることを堂々と宣言している方もいらっしゃいます。お金の臭いのするところで、セルフブランディングという言葉や気配を感じた時には、一目散にその場から立ち去ってください。関わるとろくなことはありません。

 
 SNSでパーティーを開き高級そうなワインを飲みながらみんなでVサインしている写真、アマゾンの書評が五つ星ばかり、ウソか本当か疑わしいキラキラの学歴や職歴をひけらかす、人脈の広さを自慢する写真とかを見かけたら、それはレベルの低いセルフブランディングです。シークレットブーツを履いて目いっぱい背伸びして写真に写るのと同じくらいみっともないことをしている人たちですから、無視するか冷笑してやりましょう。
 
 数年前に話題になったオプザイルさんもその範疇に入ると思うのですが、無理して背伸びしてもすぐにばれて残念なことになるいい例を見つけました。笑ってあげてください。http://www.seiichikkk.tokyo/entry/news41
  そういえば昨年あたりはお金2.0とか、「VALU」とか流行ってましたけど、オワコンになるのは早かったですね。結局、本物の信用がないものはすぐに消えていく運命だということですね。
 
 繰り返しになりますが「信用」とは金や他人の威光、セルフブランディングで作るものではありません。他人さまからいただくもの、時間をかけて醸成されるです。