銀行は嫌いだが、銀行員には同情する

 ここのところ、イケハヤ氏が地銀から融資を受けようとして消耗しちゃった話で盛り上がってます。そんな中、悪乗りした大学教授が銀行に冷やかしで融資相談に行き、けんもほろろに扱かわれ、逆ギレして銀行批判記事を書いています。

 

 読んでみた素直な感想ですが、死語でいうところの「頭痛が痛くなる」レベルですね。いや~ほんと経済音痴、バカですね。イケハヤも顔負けの非常識ぶり。こんなの相手にしなければならないんだから、銀行員の皆さんもたいへんだなと同情心すら湧いてしまうわけです。

  この方、早稲田商学部卒、野村証券入社、野村證券早期退職後、大学教授という一見ご立派な経歴の持ち主です。きっとプライドの塊というか、プライドが人の仮面をつけて歩いているような方でしょうね。僕はきっとお友達になれないタイプです。

 

 まずは教授様の上から目線ぶりをお楽しみください。

 最近、私は試しに各種の銀行を訪ねてみた。大学からの給与所得や講演や著作権料、果ては、不動産からの収入まで開帳して、お金を借りられるか聞いてみた。

(中略)

私の場合には、資産を開示してそのうちにごく一部の金額を融資してはどうか? という話だ

(中略)

 ベンチャービジネスの成否を値踏して融資を求めているのでなく、担保十分で立派な市民が1000万円借りたいといっているだけだった。

 下線部は私がつけたものですが、ここを見ただけで傲慢さが手に取るようにわかります。俺様に融資しないお前はバカだ、だから銀行は斜陽なのだといわんばかりです。

 

 それにしても経済学部の教授が銀行の役割を理解されていないというのは由々しきことです。

 確かに銀行は融資してなんぼの商売であることは認めましょう。でも他人の金を元手にいろいろなリスクを引き受けつつ貸し出しを行い利ザヤを稼ぐ、金貸し業なのです。

 冷やかし目的で、何に使う資金なのかもわからない、なにかと難癖をつけそうな人間に融資しないのは当たり前でしょう。リスクとは貸し倒れのリスクだけではないんですよ。むしろたった1000万円融資してレピュテーションリスクを引き受けるなんてバカなことはしたくないんです。

 

 さらに最近は貸し手責任なんてわけのわからないことまで言われる世の中ですから銀行もちゃんと適切なアドバイスまでしてくれてるじゃありませんか(半分、皮肉) 

さらに驚いたことに、「不動産や株をお持ちなら売却したらよいかと存じます」とも言われた。

 そりゃあそうでしょう。なんと相談したときの使途がこれですから。

1000万円くらい住宅ローン金利並みでお金が借りられれば、あれも買えるし、こんな旅行をできる。

  遊ぶ金が欲しいんなら、「住宅ローン金利で1000万円融資しやがれ」なんて無理難題を押し付ける迷惑行為をする前に、フリーローンで借りるか、株を売ればいいだけの話です。どこまで読んも銀行員の方が正論です。

 

 借り入れする銀行に億単位の資産をあずけ投資信託やら生命保険に加入しているのならともかく、取引のない銀行にいっていきなり1000万円住宅ローン金利(つまり銀行にとって赤字取引)しろってのは、利益供与を強要しているようなものだということすらわからないんですかね。繰り返しますが、(Fランクかもしれないが)仮にも大学教授です。しかも経済学部の!!!

 

 負け惜しみでこんなことを最後に書かれています。

メガバンクの一角が、人工頭脳(AI)で判定した個人の信用ランキングで、私が希望するような低利目的フリーの融資ができるようになると出ていた。

  残念ながら、このサービスを利用してもあなたの属性なら500~1000万円の借り入れで金利3%前後が関の山だと思いますよ。著述家と名乗るのなら、せめてその程度のこと試してから書いてください。世の中、そんなに甘くはないですよ。

 

 

 

 それにしても、公開情報を調べれば一瞬で帝京大学経済学部の教授だとわかってしまうのですが、大学の評判を下げるような行為をなさっているという自覚はお持ちなんでしょうか?