情報を自分に都合よくしか解釈できない残念な人たち

 先日、金融庁からスルガ銀行に対する行政処分が発表されました。腐っても銀行なんだからもう少しまともなのかと思っていましたが、スルガ銀行は救いようのない銀行だったんですね。

 かぼちゃの馬車、当事者以外の関係者の皆さん、とんだとばっちりを受けてしまって大変ですね。心よりお見舞い申し上げます。

 

 さて、気になったのが、スルガに全額免除してもらおうと企んでいる人たちのコメント。多くは被害弁護団に参加している人やサングラスをかけながらスルガ銀行前でビラ配りなどの抗議行動を行っている人たちと思われます。

 一部の投資家の方がTwitterなどで、金融庁から発表された行政処分に書かれた

⑥ シェアハウス向け融資及びその他投資用不動産融資に関して、金利引き下げ、返済条件見直し、金融ADR等を活用した元本の一部カットなど、個々の債務者に対して適切な対応を行うための態勢の確立

という部分をとりあげて、自分たちに有利になったと喜んでいるのですが、私にはまったく理解できません。

 この内容、以前スルガ銀行が発表した内容と同じであり、弁護団が求めている一律かつ全額救済には全くつながらないようにしか思えないのです。

 

 すでに個別交渉を始めた投資家に対しては金利引き下げなど返済条件の見直しを提案していますし、経営陣交代時には「金融ADR等を活用した元本の一部カットも検討」とコメントを出しているのですからまったく目新しいことは書かれていません。

 もっといえば、スルガ銀行の方針に金融庁がお墨付きを与えた、つまり弁護団にとって不利になったとすら思えるのです。

 なぜ、これが自分たちに有利だと解釈できるのでしょうか。その思考回路を理解することは私にはできません。

 

 自称被害者の方の中には、はじめてのアパート経営の人もいれば、すでに何棟も所有している方もいらっしゃるとのこと。また、本当にエビデンスの偽造を知らない人も入れば、エビデンスの偽造を承知していた人もいるとのこと。この人たちをひとくくりにして救済せよというのはあまりにも無理筋というもの。

 だから金融庁も一人一人の状況が大きく異なるので「個々の債務者に対して適切な対応を行うための態勢の確立」と書かざるを得ないわけです。

 

 ここまできたら一刻も早くADRを利用して痛み分け(ADRを利用する限り、0:100も100:0もほぼあり得ない)を目指すべきだと思います。それがどうしても気にくわないのであれば、いつまでも平行線の交渉などやめて正々堂々と裁判に打って出るべきでしょう。

 駄々をこね続ければ損失が数百万円少なくなるかもしれませんが、そのために長い時間を無駄にすることは、若くて高属性のかぼちゃ投資家のみなさんにとって決して得策でないと思いますが。

 

 まあ、情報を都合よくしか解釈できないから、こんなワナにはまったのでしょう。いまだにそこに気が付けない人たちは、これから続く長い人生の中でまた何かのワナにはまってしまうのではないと心配してしまいます。

 状況を正しく理解し、痛みも受け入れ、教訓を得たうえで一日も早く前を向いて歩き始めてもらいたいものです。

 

 

 実は弁護団に加盟している人はかぼちゃの馬車投資家のうち3割弱のようです。少数のこういう人たちのせいで、損切りし残債を返済しようとする人や個人破産を選んだ人、自分で努力して再生しようと努力している人たちまでもが、彼らと同類とみられて白眼視さられるのはかわいそうでなりません。

 今辛い思いをしながらも前を向き努力している人は、いつかきっと立ち直れる日が来ると思います。歯を食いしばって前を向いて歩き続けてください。そんなみなさんを応援したいと思います。