ひふみ投信のレオスキャピタルワークスが上場

  カルロス・ゴーン氏逮捕という特大ニュースのおかげですっかり影が薄くなりましたが、「ひふみ」シリーズでおなじみのレオス・キャピタルワークスが上場するというリリースが発表されました。

 

 藤野社長は以前からいずれ上場するというような話をしていましたので目新しい話ではありませんが、まさかこのタイミングで申請するとは思いませんでした。

 

 確かにカンブリア宮殿をきっかけに急激に知名度が上昇し、ファンドの残高が急拡大したため業績もうなぎ上りです。でも、10月以降の株式市場の調整の影響で高値から20%近く下落し、初心者投資家や儲かればいい投資家がうろたえ、さらにはここぞとばかりに大量発生したアンチが盛り上がっているタイミングで上場申請するとは意外でした。(まあ、藤野さんが決めたというよりは、過半数を所有する大株主の意向なんでしょうけど)

 

 運用会社の売上高はファンドの残高に比例します。株価が高くなり新規資金がどんどん集まってくると売上高は順調に増加します。一方、費用の方は、直販系故販売手数料のような変動費は少なく人件費・広告費・システム費など固定的なものが多いので、損益分岐点を超えると一気に収支が改善します。

 今まさにレオスはこの状態にあり、数年前までに赤字体質がウソだったかのような高収益企業に生まれ変わりました。

 

 とはいえ、アベノミクスによる株高効果にも限界が見え、世界同時好況という数十年に一度の好環境も賞味期限が気になるころに差し掛かりました。加えてカンブリア効果も一巡し資金流入のペースも緩やかになってきましたので、ここからレオスが急成長を続けることは難しくなりそうです。

 そう考えると、近い将来に訪れるであろう世界的な株価調整の前の今が、短期的な業績のピーク(=売り出し時)と大株主が判断したとしても不思議ではありません。

 

 こういうタイミングでの上場ですから、上場直後の株価がピークでその後は右下がりという可能性も十分になると思います。藤野ファン、ひふみ信者の方が大量に購入するようなことになれば、上場直後は株価が急騰し高値掴みした個人株主が大量発生しないとも限りません。 

 そうなると、経営者である藤野さんにとっては大変でしょう。彼自身、上場企業の経営者に対して非常に厳しい注文を付けてきた立場ですから、自ら経営者になる以上、お手本となるような経営をしなければなりません。

 

 以前と異なり、今のひふみの投資家の質は明らかに低下しています。そこに高値掴みした株主まで大量に発生してしまうと、ますます雑音が大きくなり運用に集中しづらくなってしまいます。そんなことになればだれの得にもなりません。今のタイミングでの上場は、現在の株主以外の人にはメリットはなさそうな気がします。

 

 

 ということで、レオスが上場しても私は当面投資対象とするつもりはありません。ただ、世界中の株価が3~4割下落するようなときが来て、レオスが赤字に転落するようなときがあれば、底値で大量に購入したいと思います。