一に流動性、二に流動性、三・四がなくて・・・

 年初の仮想通貨、フルローンシェアハウス投資に続く、今年のバブル崩壊シリーズ第3弾はクラウドファンディングに決定でしょうか。

 

 私が「こんなものに投資する奴は●●だ」と一貫して冷ややかな目で見ていたクラウドファンディング投資がいよいよ火を噴き始めたようです。

 最大手のmaneo、SBIグループのSBISL、など多くのファンドで遅延が続きクラウドファンディング界に黄色信号がともっていましたが、いよいよ赤に変わる時が来たようです。

 

 昨日、海外不動産投資向けのソーシャルレンディングを手掛けるガイアから破壊力最大級のリリースが出されました。


 なんといってもタイトルが「【延滞発生に関するご報告】 2018年11月19日運用終了予定案件および全ファンドの利息」です。全ファンドの利息遅延ですよ。もうこれだけでも刺激たっぷりですが、中身を読むとさらに激辛です。

このたび、2018年11月19日に元利金の未回収が発生いたしました。
また、全ファンドに於いて利息の支払いが無く期限の利益を喪失いたしました。

 リスクの高い投資だからこそ、利息を高くして、また投資先を分散して損失を最小限にとどめようとしているのにいきなり全ファンドが遅延だそうです。分散も何もありゃしません。

 

ガイアファンディング社のファンドスキームについては、現地の最終貸付先(計14社)への貸付けまでに3社の法人を経由しており、今般の利息の支払いの遅延が最終貸付先からの返済の遅延なのか、または、3社のいずれかの法人に資金が滞留しているのかについて、継続して確認をしている状況です。

 なんですか、このスキーム。嫌な予感がしますねぇ。なぜ不動産開発をするために最終貸付先までに3社もかませる必要があるのでしょう。各段階で手数料なり業務委託費を抜いて儲けて、いよいよやばくなったら会社をたたんで逃げ出そうとしているように思えるんですよね。

 たくさん会社を挟めば実態解明に時間がかかりますし、責任もあいまいになるので逃げ切りを許してしまう可能性も高くなります。担保といっても、そもそも開発途中の物件に価値がどの程度あるのか怪しいものです。

 

 投資家の方はこれからひたすら不安の日々を過ごすことになり大変お気の毒ではありますが、ハイリスク投資とはどういうものなのかをかみしめていただければと思います。

 

 今回のことから何が学べるでしょうか。それは「流動性の大切さ」ではないでしょうか。流動性をベタな言い方に直すと「売りたいときにいつでもすぐに売れる(換金できる)」ということです。

 昔から「キャッシュ イズ キング」といわれるように何か起きた時にはもっとも大切なものは現金です。どれだけたくさんの資産を持っていたとしてもそれを現金に換えることができなければ、それは資産でも何でもはありません。

 

 ソーシャルレンディング案件の多くは、匿名出資契約などで期間が決まっているようですから途中で換金することが極めて困難です。だから今回のように火の手が迫ってきても逃げ出す術がありません。契約期間が終了し、一円でも多くお金が戻ってくることを祈るしかできないのです。

 

 

 経済危機を経験したことのない人には、流動性の大切さはわからないものです。今回運悪く遅延ファンドを掴んでしまった人もそうでない人も今後の成り行きを見守り、流動性の重要性を認識しましょう。

 

 景気がピークに達した後や銀行の融資が止まり始めた時の投資においては「一に流動性、二に流動性、三・四がなくて、五に流動性」です。金利が他より2~3%高いとかそんなことよりもはるかに重要です。