「クリスマスの大虐殺」それとも「ブラッククリスマス」

 ブラックスワンならぬブラックサンタのトランプさんが特大のプレゼントを世界中の株式市場に送り届けたようですね。

 今朝の日経平均も大きく下げて始まりました。ここまでくると短期的には理論株価がどうこうとか指標と比べて高い安いを論じても始まりません。

 とにかく追証で売らざるを得ない人や恐怖に駆られて窓から飛び降りる人たちがあふれかえっていますから、下げたら儲かる人たちも大喜びで年内最後のお祭りに参加していることでしょう。今は冷静に傍観するしかありません。

 

 実は、そろそろ今年の投資やマーケットの10大ニュースを考えようと思い、10月からの株価乱高下の名前を考えていたところです。ちょうどいいタイミングでしたので「クリスマスのイナゴ投機家大虐殺」とか「ブラッククリスマス」でどうでしょうか。

 

 

 日米とも直近の高値からの下落率20%を超え、いわゆる調整局面へと突入しました。短期投資家の懐が相当痛んでいるはずなので、とうぶんの間(それが数週間か年単位かは不明)、株価が元に戻ることはないでしょう。

 でもここ数年、下落どころか調整すらなく株価が上がり続けたわけですから、ここで十分に調整し、変な投資家(投機家)を一掃してくれた方が長い目で見ればみんなのためになるってもんです。

 

 そもそもトランプが大統領になったら大変だと騒いでいた時の米国の株価は18000ドル前後、日本株は16000円でした。それから考えればまだまだ高い水準なのです。

 今起きていることは、二年前に「トランプが当選したら大変なことになる」と騒いでいたことが現実化しているだけですから、本来であれば当時の株価程度まで下がっても不思議ではありません。

 

 だからといって、暴落だ暴落だと騒いでいる記憶に障害のあるマスコミや評論家に煽られて、投げ売りするようなことだけはしてはいけません。

 もちろん、割安になったから買わなきゃソンソンというつもりもありません。よほどお金に余裕があれば少しくらい買ってもいいかもしれませんが、ほとんどの長期投資家は今は何もせずにじっと耐えていればいいと思います。

 

 なおイデコやNISAで定時定額購入(いわゆるコツコツ投資)をしている人は決して売却せずに今のまま積み立てを継続してください。こういう理屈抜きの乱高下の場面ではあわてず騒がす泰然自若のスタンスが一番です。こういう場面が続けば続くほど、長い目で見ればコツコツ投資には有利に働きますので、目先のニュースは無視して嵐が過ぎ去るのをじっと待ちましょう。

 

 とはいえ、トランプ大統領が本気で暴走したら本物の大暴落が訪れないとは言い切れません。では大暴落ってどれくらいと聞かれれば、ダウで15000ドル、日経平均で12000円くらいかなと答えます。

 これくらいを想定して覚悟を決めておけばよいと思います。そうならないことを願いますが、株価とはそういうものですから、大暴落が訪れたら諦めましょう(それでも超長期的には報われるはず!)。

 

 「適切なリターンは適切なリスクに耐えた人へのプレゼント」