IFA(独立系金融アドバイザー)ってどうなんでしょう?

  日経新聞がIFA(独立系金融アドバイザー)のよいしょ記事を書いています。

 金融界の旧弊を打ち破ろうとする若者を応援しようという気持ちはわからないではありません。でも、この記事はいろいろと問題があると思います。 

80代の富裕層の女性客からは資産運用はもちろん、家業である不動産会社の財務や税務アドバイスから家業を継ぐであろう20代の孫の教育係も頼まれている。

 まるで、富裕層向けのプライベートバンクのようです。「税務アドバイス」と書かれていますが、HPを見る限りアドバイザーの中に税理士の資格をお持ちの方がいらっしゃらないのですが、税理士法はクリアしてますか?ファクトチェックしているんでしょうか。

 

 それはよいとして、これも気になります。

販売手数料に頼った収益モデルこそが、証券会社と投資家の利益相反を生む大きな原因になってきた。そこに依存しないIFAはこの不幸な関係を変える可能性を秘める。

 IFAは証券会社の従業員でないという意味では独立しています。でも証券会社と提携しコミッションやフィーを得ている以上、証券会社に忖度し証券会社やIFA自身が一番儲かる商品を売ろうするのではないでしょうか。本当に不幸な関係を変える可能性なんて言って大丈夫なのでしょうか(あくまで「可能性」であり断言していないから大丈夫?)私には、利益相反を回避しているようには思えません。

 

 そういえば過去に日経さんは同じようなよいしょ記事を書いて失敗していますよね。

 独立系FPが注目され始めたころにも、保険ショップがはやり始めたころにも、中立公平なサービスが期待できると書いていたはずです。

 でも、独立系FPも保険ショップも結局、手数料に目がくらみ、顧客本位とは程遠い営業活動を行い、期待を裏切っていました。IFAも同じ道をたどるのではないでしょうか。

 

 目の前に1000万円持ったカモが座っているとしましょう。カモはこちらを信じ切っており、勧めた商品を購入してくれるとします。

 手数料が2%貰えるアクティブファンドと0.2%貰えるインデックスファンド、あなたはどちらを勧めるでしょうか。99%の人はアクティブファンドを勧めるでしょう。

 

 品のないたとえですが、若い男の子がかわいい女性と二人きりになり一晩過ごすことになったとします。彼女から誘惑されて指一本触れないことがどのくらい難しいか想像していただけますでしょうか。それくらい、いやそれ以上に難しいでしょう。

 私なら自信をもって、指一本どころか・・・自分が一番儲かる商品を言葉巧みに売りつけるでしょう。

 

  ところで日経さんは1年前にも同じIFAを記事にしています。IFAは何百社もあるはずですが、なぜ同じところを紹介するのでしょうか。何かモヤモヤした気分になってしまいます。

 

 もちろん記事になったIFAが信用ならぬという意味ではありません。業界全体で見てもきっと1%くらいは心あるIFAもいらっしゃるでしょう。

 でも全体から見ればそんな良心的なIFAはごく一握りに過ぎないと私は確信しています。IFAには「不幸な関係を変える可能性」があるというのは、明らかに言いすぎだと思います。

 

 ちなみに今私の耳に入っている範囲では、資産・収入・家族構成・投資歴などから考えて顧客に最適と思われる提案をしたIFAは皆無です。