マネーフォワードで本当にお金はたまるのか?

 最初にお断りしておきますが、マネーフォワードの企業版ではなくて、家計簿アプリの話です。

 

 まず結論から言いいましょう。警戒しながら無料版をユルユルと使えば役立つと思います。

 

 以前、「ウェルスナビには気をつけろ」と書いたのですが、マネーフォワードのアプリも同じです。 

 便利なソフトであることは確かですが、落とし穴もたくさん潜んでいますので使い方を間違えたら後悔することになりかねません。気をつけて使いこなしましょう。

 

 

 では落とし穴って何でしょうか?

 

 1.有料版へ誘導されてしまう

 19万人も有料会員がいることに驚きました。買い切り500円ならともかく、月500円払う価値があるとは思えません。無料版を使いこなせれば十分です。有料版に移行したからといってさらに家計管理が上達するわけではありませんから(少しは便利になるが)。

 データ連携先が10では足りないって?それなら口座やカードを集約しましょう。

IR資料を読んでみると、有料会員19万人なんだそうです。19万羽もカモを捕らえたのですね。

 

 2.提供される情報にバイアスがかかっている

 無料で提供されるマネー情報や年に一度開くセミナーが、金融機関への送客に利用されている可能性が高そうです。

 

  上記IR資料を読むと「不動産1DAYスクールなど、2Qも引き続きイベント・セミナー収入が好調」という一文が目に入りました。月500円の課金では儲からないので、金融機関につないで紹介料でも貰うんでしょうかね。

 

 またNISAやiDeCoの話題が少ないですし、「保険を最適かつ必要最小限に」とか「買ってはいけない金融商品」みたいな話がほとんど提供されません。

 少なくとも利用者のリテラシー向上を目的とした情報提供とはいえないでしょう。

 

 3.他人の家計との比較は百害あって一利なし

 予算管理機能を使うときに、自分とよく似た属性(収入、性別、年齢、家族構成等)の支出額が見られるのですが、これが見事にユルユル。彼らと比較しても意味がありません。自分の支出の方が少ないので節約のモチベーションが下がりそうです。

 表面的な属性が似ていても、ライフプランも価値観も将来の収入・支出見込みもまったく異なる他人と比較しても意味はありませんよ。

 

 4.資産状況が一目瞭然である

 これはメリットでは?と思われるかもしれませんが、答えはNOです。投資をしていればいやでも毎日資産の変動が目に入ってしまい、心の安寧が脅かされます。支出の管理にだけ使用すればいいと思います。 

 借金漬けの人をのぞけば、資産・負債の状況は年に1度確認すれば十分です。

 

 

 ということで、無料版で支出管理とカードの不正利用がないかを確認するためだけに使うのが正解ではないかと思います。変な無料情報や日々の資産の変動、他人の懐などはすべて無視したほうがお金が貯まりそうな気がします。

 それでも誰かに相談したいなら、地元で地道に活動している数少ないまじめなFPにしっかりと相談料を払って診断してもらいましょう。有料版に年6000円払うよりはるかに役立つでしょう。

 

 

 家計簿アプリでみなさんの資産形成を支援しますという表の顔の裏に、金融機関への総客で儲けさせていただきますなんて裏の顔があった、なんてことのないようにお願いしたいものです。

 

 マネーフォワードをはじめとしたフィンテック企業は営利企業です。慈善事業ではないのです。カモからは1円でも多くむしり取ろうとしていても不思議ではありません。